7 めっちゃ痛そう
「こ、公爵様…。」
フィールは恐る恐る俺の書斎に入ってくるのであった。
「なんだ?」
俺は先日買ったペールグリーン色のピアスを左耳につけている。今は夕日に照らされ、光っている。
フィールはピアスを持ちながら暗い表情をして、俺の書斎に入ってくるのであった。
気に入らなかったのか?
フィールは深呼吸をして、俺に向かって口を開いた。
「ピ、ピアスの穴を空けてもらえないでしょうか…。」
俺はその言葉にしばらく沈黙してしまうのであった。
私は恐る恐るピアッサーを公爵様に渡す。
「まさか、自分でピアスの穴をあけるのが無理と言いだす女いたとはな。」
アランは少し小馬鹿にしながらそう言うのであった。
「そこまで言わなくても…。」
「図星だろう?」
…っ。なんか、心がえぐられた気分。
「この国ではじめてなんじゃないか?ピアスに穴をあけるのに怖がっているの。」
私は公爵様の書斎にあるソファに座り。公爵様はピアッサーを持って目の前に立っているのだった。
「公爵様はどうやってあけたのです!?痛いでしょ!」
めっちゃ痛そう…。
公爵様は深呼吸をして、笑みを浮かべていた。
「大丈夫ですよ姫君。チクッとはしますが、すぐに終わりますから。」
私はその笑みに身体を震わせる。
ひぃ!怖い表モード!
公爵様は私の髪を少しどけ、耳に手を当てるのであった。そして、ピアッサーを耳に挟む。
「3・2・1でやってくださいね?」
私はそう言って目をぎゅっとつぶった。
「3・2」
公爵様は2を言い終えたところでピアッサーのトリガーを引くのであった。
「いったあああ!!!」
私は公爵様の書斎でそう叫ぶのであった。おそらく、公爵邸で響いていたのではないだろうか。




