↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/25

2 これは、冤罪だ

私、フィールとディアナは王宮のパーティーへ訪れるのであった。私はブルーグレーのドレス。ディアナは黄色のドレスを着ている。


「珍しい。姉さまがすごく質素でシンプルなドレスを着るなんて…。」


あれ着て誰がパーティーなんかに出席できると思ってるの?私、前世でドレスとか着たことないんだよ?


私はドレスで動くことに少し苦戦をしている。


「なにやら、皆様派手なドレス。」

「姉さまがシンプルすぎるだけだと思いますが…。」


まぁ、確かに私は他の方とは比べてそうかもしれない。でも…あんな派手で綺麗なドレスは、私が着るべきものじゃない。ま、私はそんなことより…。


私はシャンパングラス越しにこの国の現国王であるアルバートを目に焼き付けるようにしながら見る。


今日、あの男がこのパーティーで〝命を落とす〟


そして、王位継承権現1位であるアランが国王に成り代わるのだ。


そんな未来、絶対に阻止してやるんだから!…まぁ、エミリアとアランは別の機会に合わせてあげるから。


私は今日、あの男を張ることを決意した。


「姉さま。ちょっと私、あの子達と話に行ってきます!」

「…がんばってね〜。」


私はケーキを食べ国王を見張りながらそう言う。


とにかく、あの男の行動をしっかり見張らないと。


国王がどう死ぬかは、小説ではしっかりと描かれていない。私の予想だと、このパーティー内だから、毒殺だったと思うのよね。だから、あの男が口にするものをよく見ておかないと。


私が王を見張っていると、どこからか女性たちの奇声が聞こえたような気がする。その奇声の元に振り向くと、公爵が扉から入ってくる。


来やがった…。


私は公爵の方に視線を向ける。


アラン。この物語の主人公のパートナーとなる存在。主人公は、元々は現国王のアルバートの婚約者であったが、まさかの婚約者が亡くなってしまい、帰る場所さえなくなっているのだった。そこで、出会ったのがアランだったとさ。


流石恋愛小説。前世じゃあり得ない設定よね。


私は思わず感心を受け首を縦に何回も振った。


でも、小説ではいつ国王は殺されたのだろう。パーティーと言っても、これだけ人の目がありながら、王を殺害できるなんて…。みなが一斉に視線をズラすタイミングでしょ?そんなタイミングあるわけ…!?


私は公爵を向けていた目を国王の方へズラす。


そうよ!まさに今じゃない!全員が公爵に視線をズラす今よ!


私が視線を向けた頃には、あるウェイターが国王にワイングラスを渡しているのであった。王は「気が利くね。」っと言っている。ウェイターのもう片方の手に持っているグラスは、模様が違っていた。


私はそのウェイターのポケットがキラっと光ったのを見逃さなかった。


あれ…きっとガラス瓶よね!?絶対、毒入れたでしょ!?


私は、王の元へ走っていく。


「国王陛下!そのワインを飲んでは駄目です!」


私の言葉と同時に王は口にワインを注いでいた。


駄目!飲んじゃ。


私は思わず国王陛下が飲んでいるワイングラスを地面に落とした。ワイングラスは勢いのあまりにパリンと割れる。


「おい!無礼者!何をしている?」

「…っが。」


王はその場に倒れるのであった。


嘘でしょ!?


私は思わず、王の脈を測る。


微量だから、まだ息があるみたい。


王が倒れたことにより、またまた悲鳴が上がる。


「おい、お前!王に何をした!」


私は傭兵になぜか、手を掴まれ連行されるのであった。王は周囲が手当をしている。


よかった。王は助かる、わよね?…というか、私、国王殺害未遂で処刑とかあり得ない!?冤罪だ!


私は傭兵に連行されてしまうのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。