17 めっちゃ綺麗
「うわぁ!綺麗〜。」
私は目の前に広がる緑色に輝く蛍石を見ていた。
正直、鉱山には興味がなかったけど、めっちゃ綺麗!
「凄すぎます!」
「それはよかった。」
オリビア様は私の反応を見てそう言った。
「といっても、あのモリエルト伯爵の領地には勝てないが…。」
モリエルト伯爵…。この国の伯爵であるが、数年前出来の良い鉱山を引き当てたことにより、宝石を売るようになる。ましてや、この国一番と言っても過言ではない。
やっぱり、モリエルト伯爵の領地の鉱山が一番宝石が取れるのか〜。
私は蛍石を触りながら、考えていた。
モリエルト伯爵の娘…、アリシア・モリエルト。通称、宝石のマドンナ。彼女は小説の中でも悪役令嬢ポジであった。公爵様と仲が良い主人公に何度も嫌がらせをしていた女だ。だが、彼女の美しい美貌と宝石のことがあったため、誰も口出しできなかった。
今婚約者が私だからさ。…相当やばくない?
「好きなものは持って帰るとよい。」
「!? いいのですか!?」
私の言葉にオリビア様は首を縦に振るのであった。
自分で宝石を収穫して、持って帰れるなんて…。なんか新鮮。
私が蛍石を取っていると、公爵様がオリビア様に向かって口を開くのであった。
「そういえばオリビア秘書。いつも胸ポケットに入れている日記はどうしたのです?」
公爵様は皮肉ではなく、本当に疑問形で聞くのであった。
ナイス!公爵様!ちょっと見直したわ!
「あぁ、それがな…。」
オリビア様は少し暗い表情で口を開く。
「3日前に盗難にあった。」




