13 どういうこと?
「敵襲だと?」
公爵様はその言葉に眉をひそめる。
敵襲?そんなの物語にあったっけ?
「分かった。」
公爵様は馬車から出るのであった。公爵様が出てから数秒立った後に外から鍵がかけられる。
ちょっと、騎士がいながら自分が出るきなの?…って普通は反対するでしょうけど、確かに公爵様の剣術は見事なのよね。小説でも結構な強さって書かれてあったし。それにくらべ、私は足手まといだから出ないほうがよさそうだけど…。
私は馬車の小窓にこんなこともあろうかと革紐をガムテープで貼り、引っ張るのであった。すると、小窓はスライドをし、開く。
「よし!」
私はそう言って、小窓から馬車を出るのであった。
これは前世で車に閉じ込められた人を助けるための知識で覚えてたけど、まさかこんなところで役に立つなんてね。おばあちゃんの〝ガムテープは持ち歩くべき!〟は本当だったんだ〜。
私はドレスを掴みながら、剣が交わる音の方へ近づく。
公爵様の剣術具合をしっかり拝まないと。…あの男に剣で殺されるかもだし。
そのときであった。馬車が爆発をしたのは。
「…え?」
私は後ろを振り返る。
私が乗ってた馬車が爆発した?どういうこと?…まさか。
私が公爵様の方へ視線をやると公爵様は剣を敵に突き刺す。その様子はまるで獣だ。
まさかこの男…爆弾があったのをしってわざと鍵をかけたの?
「無事か?」
公爵様は剣を自身の腰へ戻しながら私にそう問いかける。
それだけ?死にかけた婚約者に向かってそれだけなの?
私はそう思いながらも公爵様に「えぇ。公爵様こそ、ご無事でございますか?」という笑みを返す。
そう言うと、公爵様が私の髪を優しく掴み、近づいてきた。
「俺がこんな敵に負けるとでも本当に思ったのか?」
公爵様が私だけに聞こえるように言う。
この二重人格めっ!
私は公爵様に「あら、私ったらとんだ失言を。」と言う。
公爵様が鍵をかけたの?それとも、襲撃犯の仕業?
私は爆発をしたさっきまでいた馬車を見つめていた。




