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化け物『ハギザ』と僕と君。  作者: 秋乃しん
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ハギザ76

よろしくお願いします


 母親が家から出てどのくらいが立つのだろうか。携帯も見ないまま、布団から顔を出さず布団に蹲ったまま。感覚的には、もう授業が始まっている頃だろう。

学校を休んだことも、母さんが仕事へ行き一人だと言うことも、ハギザの様子がおかしいことも。

取り敢えず今は考えていたくなかった。

今の現状が悪化していくとを理解していても、どうでも良くなっていた。


 「ハギザ…おい」


目を瞑っていて反応しないハギザに声をかけ続けている。僕の体の体温が急激に上がってきている。でもそれは部屋に暖房の風が流れ込んでいるわけでもなければ、厚着をしているわけでもない。


「ハギザ、どうしたんだよ。僕は…お前がいないと…」


そうだ…。

きっとハギザはわざと無視しているんだ。

ただ怒っているだけで、ただ不貞腐れているだけだ。でも、僕は何かしたのか?


「ハギザ、僕が悪かったから…頼む」


息が上がっていて、頭がズキズキしていて。

口を動かしても言葉が詰まって出てこない。

このままだと、本当にどうにかなってしまいそうで。意識が遠のいていくのを感じている。

だけど、それはだんだんと、苦しさから心地よさに変わっていることに気づく。

だんだんと、少しずつ。

まるで、もうハギザを必要としない身体になっていっている気もする。

ありがとうございます

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