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化け物『ハギザ』と僕と君。  作者: 秋乃しん
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ハギザ70

よろしくお願いします


 「秋乃くん、私と付き合ってよ」


駅から片道をそのまま辿っていた僕らの距離。

こんな夜の人混みもあって、やたらと近い。いや、近いのではなくて肩と肩はもう触れていて、君の身長がこんなにも小さいものだったのかと感じられるほどだ。

そして、大体こうなるとは予想はしていた僕だったけれど、いざ女の子からの告白を身で感じてしまうと、心臓が跳ね上がるものなのだ。


『しんっ、それ苦しいからやめろ』


「まあ、また今度、話はするよ」


一体僕は何様だろう。

こんなにも傷ついている女の子を目の前にして、とある感情をむき出しにさせて、告白を受けて。

それでも僕はこんなにも冷静で、情が騒ぎもしない。


「わかった」


僕らは同じ電車に乗り、同じ電車に乗り換え、同じ道を歩いた。道の別れ際にも何も言わないまま、今日のことは誰にも言わないと言う暗黙の了解をして別れた。

ありがとうございます

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