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ぼっちパラディン、伝説の赤魔道士と友だちになる  作者: 椎名 富比路
第五章 敵の総大将が動き出しました!

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第76話 最後の闘いへ向かいましょう!

「みなさん無事ですか?」


 マセッティが執事と共に待機していた。


「無事でよかったです、マセッティさん!」

「ありがとう。みなさん、お怪我は?」

「大丈夫です。それより、これからどうしましょう」


 マセッティの屋敷には、もう戻らない方がいい。


「一旦アジトに戻って、体制を整える」


 どうして、ソランジュがこの店をアジトにしたか分かった。

 チヨメの家が裏にあるから。


 ソランジュは、チヨメのアジトに通じる道に、穴を開けた。

 そこには、アジトの地下室が。


「ココを通って、アジトに戻ろう」


 アジトで一息つく。


 タタミの間が落ち着かなかったらしく、マセッティはずっと立ったままだったらしい。


「マセッティさん」


「みなさんご存じの通り、ボクはキエフ王子です。ですが、なおも隠し通せばクテイ王に迷惑が掛かるでしょう。もう身分は隠しません。キエフの問題はキエフが解決すべきです。ボクはキエフの後継者として、彼らに立ち向かいます」


 フィナンシェ王子は、高らかに宣言した。


「あーん、王子をキエフに逃がして、男爵夫人もやっつけて万々歳と行きたかったけど、そうは問屋が卸さなかったニャ。あいつ、相当手強いニャ」


「あの女、わずかに魔族の血が混じっている」


 ソランジュの分析に対し、王子がうなずく。


「その通りです。男爵夫人デイナ・タンドックは、魔族の血を引いています」


 王が、メイドとして潜伏していた魔族との間に産ませた子らしい。

 だが、国を内部から破壊しようとした容疑を掛けられ、追放されてしまった。本人にそのつもりなどなかったのに。

 人間界にいられなくなった魔族メイドは、魔界へ帰ってしまったという。


「えらくおとなかったんですね? 魔族なんですから、国を襲うものかと」


「子どもに被害が及ぶことを、懸念したんでしょう。自分が謀反を起こせば、子どもまで処刑されてしまう恐れがありますから。何より、王に未練があったという説も」


 だが、娘の方は野心の高い女だった。


「男爵夫人は、シングニアの実権を握ろうとしました」


 親のことの他にも、魔族との間にできた子どもだっただけに、冷遇された恨みもあったかも知れない。


「彼女も一応王族なので、男爵の夫人という地位を与えられました。名ばかり当主もいいいところですが」


 とはいえ、彼女は秘密裏に魔族と手を組み、結社を設立した。


「それが、グシオン将軍率いる集団だと」


「はい。お互い利害は一致しています。夫人はクテイ、キエフ、シングニアすべての実権を掴もうとしています。魔王を倒したソランジュ様の始末を企むグシオン将軍も、秘宝を追っていれば必ずソランジュ様が現れるだろうと」


「私は、秘宝を追うつもりなどなかったんだけどな」


「しかし、現にソランジュ様は秘宝探しをなさってくれています。遅かれ早かれ、こうなっていたのではないかと」


 確かに、ソランジュの元に魔獣が送り込まれていた。

 居所はバレていたのである。



「キエフへ、秘宝の元に行きましょう。秘宝が彼女たちの手に渡れば、最悪の事態になります」



 王子の宣言に従い、リッコたちは最後の闘いに備えた。

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