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ぼっちパラディン、伝説の赤魔道士と友だちになる  作者: 椎名 富比路
第五章 敵の総大将が動き出しました!

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第67話 わたしのスキルは凄かったみたいです。

「なるほど、浄化したんですね?」

「はい。それが仕事ですので」


「じゃ、呪われたアイテムを持ってきますから、手当たり次第に浄化して下さい」


 言いながら、リッコは力尽くで、冒険者からアイテムを奪って回った。

「じゃあジョーイさん、お願いします」


 リッコは、ジョーイにアイテムの山を渡す。


「あのー。それはいいんですけど、浄化ならあなたにもできます。リッコさん」

 受け取ったアイテムを浄化しながら、ジョーイは告げる。

 

「ホントですか?」

「聖騎士にも、『アイテム浄化』のスキルがあるはずなんですが」


 リッコは、冒険者スキルカードを調べてみた。


「ホントですね。書いてました。『聖剣 呪い断ち』ですよね?」


 しかも、攻撃しただけで浄化可能と書かれている。

「あたしより強力ですよ。その剣、衝撃波を出せるので、それを飛ばして霊体を倒せばいいんです」

 ならば、リッコが霊体を潰す方が早い。

「じゃあ、アイテムをやっつけてまわります。でも足が遅いんですよね、わたし」

「気にするな」

 ソランジュが、ステッキの持ち手を口に当てた。フルートのような音色が、街に響き渡る。

 ウオオーン……というオオカミの遠吠えが、そこら中から聞こえてきた。

「ぎゃあああああ!」

 冒険者たちの悲鳴が、街中に轟く。

「何が起きているんです?」

「そのうち分かる」

 ソランジュの言葉通り、理由はすぐに分かった。

「ああ、イグルちゃんじゃないですか」

 召喚獣イグルが、マジックアイテムを口にくわえて、リッコの前に現れる。イグルより小さいオオカミも続々とやってきた。オオカミたちも、マジックアイテムを噛んでいる。

 イグルが口から離したアイテムを、ジョーイが浄化を開始した。

 ヒザをつき、イグルがリッコの方を見る。

「え、乗れというのです?」

「乗ってやれ。手当たり次第に霊体を潰してこい」

「分かりました。行きましょう、イグルちゃん!」

 オオカミの背に乗って、アイテム浄化へ。

「待ってくれ!」

 リッコが出撃しようとしたとき、中年の冒険者がリッコの前に立ちはだかる。彼はクテイのギルドマスターだ。

「アイテムは壊さないでくれ! 商売ができなくなる!」

「コノ期に及んで、まだビジネスの話ですか!?」

「アイテム集めは、冒険者にとって華だ! これは信用の問題なんだぞ! オレの発言は、ギルドの総意と思っていただきたい!」

 リッコははらわたが煮えくりかえる気分がした。街が混乱しているのである。いつう犠牲者が出てもおかしくない。それでもアイテムの方が大事と、この男は言い張る。

「あなたいい加減に!」

「いいでしょう。その代わり覚悟をしておいて下さい」

 リッコの言葉を遮って、ジョーイがギルドマスターの依頼を受諾した。

「ジョーイさん!」

「リッコさん、交渉ごとはあたしに任せて」

「は、はい」

 この場はおさめてもらい、リッコは改めて出陣する。 

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