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ぼっちパラディン、伝説の赤魔道士と友だちになる  作者: 椎名 富比路
第五章 敵の総大将が動き出しました!

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第66話 アイテムは呪われていました!

「どうして、そんなに怒ってるんですか、ソランジュさん」



 リッコの問いかけに、ソランジュは尚も不機嫌に答えた。



「あれは彼女が、コジモが求めて止まない代物だった! それが、今頃になって伝承の品となり現れるなんて」

「探せばいいんですよ。きっと見つかります」

「見つかるモノか! 私が、それを証明してやる!」



 リッコとジョーイ、ソランジュが言い争っていると、護衛隊の一人が血相を変えて屋敷に入ってきた。 



「領主様ぁ! 大変です!」

「どうした?」

「街中で、冒険者が暴れています!」


 マセッティが護衛隊に迫る。

「いったい何が起きたんだ? またケンカか?」


「マジックアイテムが暴走していまして!」







 街へ出ると、恐るべき光景が広がっていた。冒険者たちが、人を襲っていたのだ。


「ひええ! 誰か、止めてくれぇ!」「逃げろ、みんな逃げろ!」「危ないぞ!」 


 装備を持った冒険者たちが、悲鳴を上げながら人々に斬りかかっている。彼らに攻撃の意志はないらしい。が、武器の暴走を止めることはできないようだ。


「これはいったい?」 

「そういえば、ここのマジックアイテムって!」


 モンスターからのドロップ品だ。


「たしか、浄化していないで売っていたって、ジョーイさん言ってましたよね?」

「そうか。これが狙いだったんですね?」


 ジョーイは、浄化能力が高く、作戦を見破っていた可能性が高い。彼女を、関係者が殺害しようとしていた可能性が出てきた。


「じゃあ、またモンスターに化けたってコトだニャ」


「おそらくな! とにかく詮索は後だ! 手分けして魔物を倒すぞ!」

 ソランジュが、ステッキを回す。


「領主様の護衛は、ワイに任せるニャ!」

 チヨメはマセッティと避難を開始した。


「お願いします! ジョーイさんも、マセッティさんと安全な場所へ!」


 だが、ジョーイは棍棒を手にする。

「いいえ! あたしも戦います。マジックアイテムが相手なら、わたくしだって!」


「でも、どうやって?」

「こうやって!」


 ジョーイは、棍棒に魔力を纏わせた。冒険者の持つ魔王道具を殴る。


「ニギャアアア!」


 マジックアイテムから、白い霊体のようなモノが浮かび上がった。


「これが、マジックアイテムに悪さをしている霊体モンスターです!」


 霊体モンスターは、ジョーイに殴られた衝撃で、塵となる。


 冒険者の身体が、正常に戻った。

 マジックアイテムは、その効力を失ってしまったが。


「武器が浄化された。よし、元に戻ったぞ。ありがとう」

「まだ操られている人がいるので、避難活動を手伝ってください」


 冒険者は、住民の避難を先導する。

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