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ぼっちパラディン、伝説の赤魔道士と友だちになる  作者: 椎名 富比路
第四章 本格的な宝探しです!

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第63話 ケンカの仲裁をします!

 しかし、クテイの門前で、大柄の冒険者が騎士団員の胸ぐらを掴んでいた。


「やってくれたな、騎士団長さんよぉ!」

「こちらは王の命令に従ったまでよ! いつまでもザコ相手に手間取ってるんじゃないわよ!」


 魔術師のローブを羽織っている。さっき大魔法を放っていた女性だ。


「騎士団長殿は、任務を果たされたまで! これ以上の愚行は国家反逆になるぞ!」


 剣で武装した騎士が、魔術師をかばう。


「はん! 手柄を横取りしやがったヤツらに従う義理はねえ! こっちは仕事を奪われたんだ! その責任を取れってんだよ!」


 大柄の男性は冒険者ギルドのマスター、威嚇されている女性は、騎士団のリーダーらしい。


「あ、おかえりなさい」

 ジョーイが説明してくれた。


 冒険者ギルドが、マジックアイテムの取り引きが台無しになるじゃないか、と騎士団に因縁を付けてきたという。


「騎士団が特大魔法でモンスターを全滅させたとかで、ギルドがイチャモンを付けているんですよ」


「ああ、それは私のせいだな。リッコ、ちょっと事情を話してくる」

 ソランジュが、リッコから離れた。



「お一人で大丈夫ですか?」

「あんなの相手にならん。おとなしくしていろ」


 まだ傷が回復しきっていないのに。


「もし」と、ソランジュが冒険者グループと騎士団の間に割って入る。


「デーモンの巣を潰したことが原因で、ケンカになっているとか?」


「そうだよ! この騎士団共が狩り場を荒らしやがった!」


「それは私がやったんだ」


 ソランジュが告げると、ギルマスの眉間に、青筋が立つ。

「マジで言ってんのか。だったら承知しねえぞ」


「ほう。私は、お前たちが何年かかっても狩りきれなかったデーモンを数秒で灰にした。そんな私に、お前ごときが敵うと?」


 挑発的な発言に、ギルマスが激怒する。


「んだと!?」

 ギルマスの拳が、ソランジュにヒットしかけた。


 あと数ミリの所で、ソランジュは、あっさりとかわす。


「ふん。所詮、あの程度の魔族すら殲滅できない男だな。パンチが止まって見えるよ」


「このアマ、舐めやがって!」


 とうとう、ギルマスが武器を手にした。ロングソードの二刀流である。



「オレ様を怒らせたこと、あの世で後悔させてやる」

 これぞ悪役というセリフを、ギルマスは吐いた。



「やべえ! そいつに手を出すな!」

 取り巻きの一人が、ギルマスを羽交い締めにする。


「んだぁ? 邪魔するならテメエからぶった斬るぜ」



「このアマ、アイリス・フォートの連れだ! ブチのめしたら、何をされるか……」


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