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ぼっちパラディン、伝説の赤魔道士と友だちになる  作者: 椎名 富比路
第四章 本格的な宝探しです!

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第50話 陰謀の匂いがしますね、くんくん……

 アジトに近いパン屋にて、全員で朝食にする。


「半日ぶりのまともなゴハンです」


 ジョーイが、特大ハムサンドに舌鼓を打つ。


 案の定、ジョーイは昨日からロクに食事をしていなかった。朝食を食べないくらい没頭すると思っていたが、やはり予想通りである。


「ちゃんと食べないと、身体に毒ですよ」

「レーションがあったので、それで済ませちゃってました。研究しているとそちらが気になったやって食事処じゃなくなるんですよ」


 昨日は鍋だったと話すと、ジョーイはうらやましがっていた。

「いいなぁ、お鍋。東洋の食事っておいしいんでしょ? 断らなきゃよかった」


「今度、ワイの家に遊びに来てニャ。お鍋でご馳走するニャ」

「ありがとうございます」


 食事を終え、ティータイムに。


「皆さんは、これからどちらに行かれるので?」

「ワイらはこれから、秘宝を探しに行くニャ」



「秘宝ですか。ならちょっとお耳に入れて置いた方がいいかも。商業ギルドの絡みなのですが」

 ジョーイは、一枚の紙切れをソランジュに見せた。



「それは?」

「クテイで扱われている、商品のリストです」



 魔族のドロップする品ばかりだ。それも、レアばかりである。



「これが、どうかしたか?」

「おかしいですよ! ドロップ率三〇%なんてのがザクザク出るなんて!」

「確かに妙だ」


 なんでも、魔族は殲滅しては再び襲撃し、規模が減る様子がないという。そんな膠着状態が、もう半年以上も続いているとか。


 冒険者も、レアアイテムを求めて魔族狩りに勤しんでいた。小さな事件に目もくれていないらしい。



「魔族退治がどうりで終わらないわけニャ。ヤツらが調節しているに違いないニャ!」

「どういうワケなんです?」

「陽動作戦ニャ」


 チヨメの推理はこうだ。


 シングニアが魔族を送り込み、クテイの冒険者を足止めする。

 その間に、別働隊がクテイの街にトラブルを起こす。


 しかし、冒険者は報酬のいい仕事しか受けない。クテイの街がどうなろうと、知ったことではないから。


「向こうの冒険者が絡んでいるのも、裏で手を引いているからニャ。ヤツらが値段を釣り上げていたのニャ」


 盗賊やシングニアも一枚噛んでいたらしい。


「けど、盗賊は壊滅して、魔物の数も減ったニャ。これで探索は少し楽になるかもニャ。ジョーイも一緒に行くかニャ?」


「いえ。あたし先日、冒険者をクビになりまして。今は商人をやっています」



 鍛冶屋である証明カードを、ジョーイは見せる。


 カードは、薄い鉄でできていた。


「その手続きを今朝、受け付けでやっていたんです。せっかくお店ももらえたから」

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