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ぼっちパラディン、伝説の赤魔道士と友だちになる  作者: 椎名 富比路
第四章 本格的な宝探しです!

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第49話 そんなにすごい装備だったなんて!

 ジョーイの話によると、この剣は何の変哲もない量産品だとか。


「そうなんですか? 魔獣の角さえチーズみたいにあっさり切り裂くのに」

「おそらく、リッコさんの魔力を吸って、鍛え抜かれたからでしょうね。この剣からは、聖騎士が放つ独特の魔力を帯びています。並のゾンビなら、触れただけで昇天するでしょう」


 リッコの魔法力に当てられ、形を変えたらしい。


「魔族の武器も、そのように進化するのだ。斬った相手の血を吸ってパワーアップする妖刀なんてのがあるだろ? あれの亜種だよ」

「入手経路は?」

「人間より大きな毒サソリと戦ったとき、側にあったガイコツから引っこ抜いたんです。そのときは、確かに普通の剣でした。でも徒手空拳であらかた片付いてしまうんで、抜く機会がなくて」


 初対面のとき、剣を褒めたのが不思議で仕方なかった。店売り品だろうと、リッコも思っていたから。


「すごいのニャ。アーティファクトクラスのマジックアイテムを自主精製できるヤツなんて、ソランジュくらいニャのに」

 秘宝に詳しいチヨメが、話に入ってくる。


「リッコさん、あなたはいったい、何者なので?」

「さあ。ソランジュさんなら分かりますか?」


 ソランジュは腕を組んで、「私が知るか」と告げてきた。


 それより、リッコにはヨロイの方で気になるところがある。


「フルフェイスじゃなくなってます!」


 リッコのヨロイは、一点だけ変わっていた。カブトがない。


「ソランジュさんのリクエスト通り。オミットしてサークレットに圧縮しました。あのカブトは景観を損ねますから」

「アレがないと、人と目を合わせられません!」

「そんなことを言っていると、いつまで経っても人と話せませんって。人との会話は、第一印象からですよ」


 随分な荒療治だ。


「あと、盾だけ無加工です。というか、何もできませんでした。手も足も出なくて」


「そうですか。お父上も、これは加工できないとおっしゃってました」


 彼にできたのは、せいぜい持ち手を付けるくらいである。


「キミのそのシールドって、どこで手に入れたんだ? ホワイト・ドラゴンなんて、いつ仕留めたんだい?」



「司教が召還した、ホワイ・トドラゴンですが?」



「その司教ってのは、件のエロ司教かい?」



「はい。ヒラクちゃんを手籠めにしようとしたのでボコったら、キレてドラゴンを呼び出したんです」


 あのときは、死闘だった。

 ヒラクと連携してどうにか倒したが。


 ホワイト・ドラゴンは、司教と違って話が早かった。

 返り討ちにしたご褒美として、ウロコを分けてもらったのである。


「キミが強い理由はそれか! 伝説のホワイト・ドラゴンなんか倒したのなら、それだけレベルも高くなるよ!」

「でも、本人はもう歳だわーって嘆いてらっしゃいましたよ?」

「それでも最強モンスターの一角だ! もっとキミは自分が何をしたのか自覚すべきだと思うね!」


 ソランジュに大層驚かれた。


「でも、ドラゴンのウロコって、武器にもなるらしいんですが、このウロコは盾の役割しかないみたいですね」

「わたしにも、盾以外に使い道が分からないんですよ」


 素人が考えても仕方ない。

 ジョーイが分からないのだ。

 用途の推測は諦めよう。

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