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ぼっちパラディン、伝説の赤魔道士と友だちになる  作者: 椎名 富比路
第三章 お友だちって、いいものですね!

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第47話 本当の私は、弱体化している

 ソランジュは目を覚ます。夜中の二時くらいか。 


「眠れないニャ?」

 隣の布団で、チヨメが反応した。


「すまん。起こしたか」

 大分深く酒を飲んだ気がするが。


「いいニャ。ワイも久々に興奮してるニャ。それに回復の丸薬でも飲んでおけば、飲酒の疲労は収まるニャ。明日の朝にでも用意するニャ」

「ありがとう、助かるよ」


「それにしても、この子はどこで拾ってきたニャ? 凄まじいレベルだニャ」

 チヨメが、グースカ寝ているリッコを見る。


「お前でも分かるか?」

「分かるニャ。細かくは分かニャいけど」


 たった二人の冒険者によって、組織だった盗賊団が壊滅したとギルドから報告があったらしい。チヨメは戦慄したという。


「てっきりワイは、ソランジュだけの功績だと思っていたニャ。でもやっつけたのは、パラディンっていうニャ」


 マセッティの警備を担当していたため、盗賊討伐の任を果たせずにいた。しかし、近隣の盗賊団が絶滅し、チヨメは肩の荷が下りている。


「だから、自分の目で確かめたくなったんだろ?」


「そうニャ。なあソランジュ、コイツは何者ニャんだ?」

 チヨメが、シッポでリッコの頭を撫でた。


 リッコが「えへへ」とニヤけている。


「ショーナ・ドッコイの弟子だよ」

「それだけじゃ、コイツの強さの理由にならないニャ」

「私にも分からんよ」


 正直、ソランジュが一番驚かされていた。


 なんの予備情報もなく、グシオンの親衛隊を倒すとは。


「相手の戦力を把握せず、だよ? デタラメがすぎる」

「グシオンが絡んでいる盗賊団を壊滅させるなんて、凄いニャ」


 健やかに眠るリッコの頬を、引き続きチヨメがシッポで撫でる。

「ありがとうニャ、リッコ」



 リッコがいるおかげで、ソランジュも助かっていた。

 なぜなら。


「ソランジュ、まだ、力は戻らないかニャ?」

「知っていたのか。お前も」


「何年、友だとをやってると思ってるニャ? 知らぬは己ばかりなり、ニャ」

 チヨメが、失敬だといわんばかりに文句を言う。


「すまんな。隠し通していたつもりだったのだが」


 魔王アガリアレプトとの闘いは、想像を超えていた。

 不意打ちに近い攻撃により、初手で深手を負わせることには成功する。しかし、その後がいけない。

 力の大半を使い果たし、どうにか殺せた。

 が、長年引きこもらなければならないほど、負傷していたのである。


「リッコを護衛にしたのは、本当に必要だったからニャよね?」


「うむ。私が最強なんて、ウソっぱちさ。人より容量はいいだろうが」


「ソランジュは傷だらけなのニャ。無理は禁物ニャ」

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