表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぼっちパラディン、伝説の赤魔道士と友だちになる  作者: 椎名 富比路
第三章 お友だちって、いいものですね!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/93

第38話 「ユリ」って何ですか?

 早速、ジョーイは開業の準備を始めた。手持ちの道具をカウンターの奥に置いていく。


「それにしても、リッコさんはすごい方とお知り合いなのですね」


「まだ会って一週間も経っていないのに、お世話になっています」


「ほほう」

 なぜか、悩ましげな眼差しを、ジョーイは向けてくる。


「いくらお強いとは言え、ソランジュ様のような凄腕と肩を並べるとは。どのようなコネクションがあったので?」

「私が、護衛を依頼したんだ。今回の仕事は、どうしても一人では解決できなさそうなのでな」


「ふむふむ。ソランジュ様でも手に負えない輩が相手とは?」


 不信感を募らせているような聞き方だ。


「これには深い事情がございまして」


 なるべく、ソランジュが「魔王を殺した恐ろしい魔女」と気づかれないように、やんわりと説明せねば。


「いや結構!」


 シュバッという擬音が鳴りそうなポーズで、ジョーイはリッコの言葉を遮った。メガネの奥にある瞳がギラリと光る。


「みなまで仰いますな。これ以上の詮索は、百合道に於いて無粋というモノ」


「ユリドウ?」

「とにかく、これ以上は聞きますまい。はーあ、捗るわあ」


 まるで別人にでもなったかのようだ。ジョーイは一人で納得し、一人でうっとりしている。


「ソランジュさん、ユリってなんですか?」

「知らん。キミに白百合という名が付いているから、強いって意味では?」

「でも、ソランジュさんも関係しているように聞こえましたが」


 二人が話していると、ジョーイが苦笑いを浮かべた。

 

「まあ、どちらかというと、『絆が強い』という意味でしょうかね?」


「わあ、ソランジュさん、わたしたち、絆が強いらしいですよ!」

「どうだろうかね。まだ気心は知れてないと思うが」


 リッコはソランジュと親しくなってきたと思うが、ソランジュは相変わらず素っ気ない。



「いい物が見られて、やる気が漲ってきたーっ! しっかり稼いで、出資額をお返し致します!」


 よく分からないが、ジョーイが張り切り出す。


「いらないよ。ほんのお礼だから」

「こういう契約はしっかりしておかないと、後でトラブルになります! 商人は信用が大事ですので!」


 頑なに、ジョーイは譲らない。


「じゃあ、武具の調節料は無料にしてもらえるか? それを店舗代としよう」

「お安いご用で。本来なら、国が買えるほどの金額なのですが、勉強させていただきます!」

「それと、これを」


 リッコのベルトを操作し、剣だけを取り出す。


「ヨロイの他に、これを調べて欲しい」

 ソランジュは、リッコの剣をカウンターに置いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ