表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぼっちパラディン、伝説の赤魔道士と友だちになる  作者: 椎名 富比路
第二章 魔女さんと二人旅なのに、トラブル続出ですか!?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/93

第28話 悪徳冒険者さんが全滅、ですが……。

「シングニアの出か。やはり、あの国が一枚噛んでいるな!」

 ソランジュは、冒険者たちにステッキの先を突きつける。


 リッコの顔面に、モーニングスターの鉄球が飛んできた。投げたのはプリーストである。


 微動だにせず、リッコは鉄球を受け止めた。


 驚きの表情を、悪僧侶が浮かべる。

 強引に、リッコは僧侶を引っ張り出す。 


「悪いプリーストさんなんて許せません!」


 僧侶職に就いた幼なじみを穢された気がした。


 ゼロ距離になった僧侶のみぞおちに、ブローを叩き込む。


 くの字になって、僧侶が倒れる。


「くそが、邪魔が入ったか!」

 冒険者のリーダー格が、ソランジュの前に立ち塞がった。柱のような太さのブロードソードを肩に担いでいる。


「覚悟しろよ。プロが絡んでいるとなると、依頼者を突き止めざるをえない。野盗以上に手加減はしないからな」


 野蛮な風貌の剣士が、「ケッ」と口をつり上げた。ぶ厚いブロードソードの先を、ソランジュに突きつける。


「これだけの数の冒険者をどうやった撃ち倒すというのだ? くらえ!」


 剣士が、両手持ち用の剣を振り回した。

 装備の高級さや威圧感からして、彼がリーダー格らしい。


 ソランジュはステッキの先で、相手の剣を軽く小突いた。

 それだけで、ブロードソードはいとも簡単にへし折れてしまう。


 余裕たっぷりだった剣士の顔が、瞬時に恐怖へと変わる。


「魔女にケンカを売った、己の無礼さを弁えるがいい」

「す、朱砂(すさ)の、魔女、だと……」


 言い切る前に、ソランジュはステッキを手に持った。

 持ち手を引き抜くと、刀のような光が煌めく。


 分離したステッキを、ソランジュは再び納める。

 同時に、剣士は胸から血を吹き出して倒れた。


「ちょっとソランジュさん、殺しちゃダメですよ! 色々聞き出さないと!」


 慌てて、リッコが倒れた相手に治癒魔法をかける。


 冒険者たちは首魁を倒され、心を折られたらしい。思い思いに逃亡していく。


「逃がしませ――」


 情報を聞き出さなければいけないのに。

 リッコが後を追おうとした。


 しかし、冒険者たちは次々と血を流し、地面に倒れ込む。

 冒険者たちを切り刻んだのは、黒い竜巻だった。


「ちょっとソランジュさん! いくらなんでも」

「私は何もしていない!」



 確かにソランジュは、魔法を発動させていない。



「じゃあ誰――」


 死体から流れた血液を、魔方陣が吸い込んでいく。

 魔方陣は竜巻の中に飲まれていった。


「グシオン将軍閣下、お役目は確かに」


 中性的な女性の声で、竜巻が何やらつぶやく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ