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ぼっちパラディン、伝説の赤魔道士と友だちになる  作者: 椎名 富比路
第二章 魔女さんと二人旅なのに、トラブル続出ですか!?

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第27話 敵さんはただの盗賊じゃありませんでした!

 まず、僧侶と騎士たちのパーティを救い出す。

 メンバーの傷を癒やし、戦線に復帰してもらった。


「ああ、キミは。また助けられたな」

「わたしに感謝しているなら、村人救出にご協力を! 回復した直後で無茶を言いますが」

「構わん。心得た!」


 人質をかばうようにして、リッコは立ち塞がった。

「皆さん、逃げてください」

 その間に、冒険者たちが手早く縄を解き、村人たちを逃がす。


 盗賊たちのことは、できるだけ傷つけずに捕らえる。

 その上で、誰の差し金か聞き出すこと。


 そう、打ち合わせで決まっている。


 だが、自分でも加減できる自信がない。


 殴る度、野盗たちは白目を剥き、ピクリとも動かなくなっていた。

 死んでいなければいい。

 そう思いつつ、次の相手をしている頃には興味をなくしていた。


 今は人質を逃がすことだけ考える。


 ひたすら野盗を蹴り、殴り、盾で矢を弾く。


 一方で、ソランジュが担当している場所では、特大の爆発が起きている。


「悪党の命などに、気を使う必要なんてないぞ」

「でも、やりすぎです!」



「殺しているんだ。殺される覚悟ぐらいはあるだろうさ」



 怯えている盗賊の心臓に、ソランジュは容赦なく氷の矢を放つ。 


 ソランジュは一切手加減していない。まるで武器の実験台とでも言わんばかりに、様々な魔法を打ち込んでいた。「害虫駆除」という言葉が相応しい。


 三〇〇人も相手にするのだ。意見や思考は理解できる。


 だが、聖職者であるリッコには、ソランジュのマネまではできなかった。


「いいからキミは人質を逃がせ。駆除は私がやるから」

「承知しました。皆さん、わたしについてきてください!」

 リッコは火の粉を払うかのように、盗賊たちを村人たちから引き剥がす。


 マセッティの私兵たちもかけつけてきた。


「冒険者の皆さん、ありがとうございました。村人さんたちの安全を優先してください。あとはわたしが、ぶっ潰してきます!」 


 村人をマセッティの私兵に任せ、リッコも戦線に復帰する。


「ふおーっ!」

 目に映った相手に向けて、リッコは拳を振り下ろした。


 しかし、渾身のパンチは相手のバックラーによって受け流される。


 反撃のショートソードによる突きを、紙一重でかわした。


「盗賊の動きがよすぎるな。何か、指導者がいる」


 ソランジュの言うとおり、戦闘訓練されている。装備も上等だ。野盗じゃない。


「抵抗するなら痛くします!」

 無理な体勢からバク転し、リッコは相手の後頭部にカカトを喰らわす。


 気絶した戦士の懐から、金属製のカードがこぼれ落ちた。


「この人たち、冒険者ですよ!」

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