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愛 再動   作者: 真琴
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出会い

彼女と初めて出会ったのは 僕が高校一年生 彼女は高校二年生の 冬の事だった とあるアーティストのコンサートチケットを購入するためにできたチケット売り場前の行列の中に彼女はいた

第一印象はあまりかわいいとは思わなかった

なぜなら僕の理想の女性には条件がいくつかある

まず僕は年下の女性が好みだ つぎに髪の毛は長くストレート 控えめな性格 そして小柄な子がいいな

この条件に彼女はあてはまらない 唯一小柄である この一項目だけだ 話をすれば年齢も上だという事がわかった しかも早生まれと遅生まれの関係上 年齢差は約二年もある 髪の毛はショートカットで 行列に並んでいる途中に僕が暇つぶしに取り出した小型のゲーム機を 電池がなくなるまでやりやがった これじゃあ控えめな性格とはほど遠い人だ

チケット売り場は開店時間となり行列は少しづつ動き始める 蛇行した行列のため彼女が近づいたり 離れたりをくり返す

まったく好みのタイプではないのに なぜか気になる存在で つい目が彼女を探してしまう

そうこうしているうちにチケット購入の順番が僕にまわってきた 僕は自分と妹の分2枚のチケットを買った 今まで整列されていた人々はチケットを手にすると みんなそれぞれ思いのままに散らばってゆく 僕もチケットを手にし帰路につこうかと思ったが なぜかチケット売り場のポスターを見ているふりをしながら彼女を待った

しばらくすると彼女はチケットを手にし自らの思う方へと足をすすめた

えっ ゲーム機の電池空っぽにしておいて お礼の一言もないのかっ

なんて思いながら 僕は彼女に駆け寄った

あまり人付き合いが得意ではない僕 しかも男子校 女子の前に立つと 体は硬直し言葉もうまく出ない

『あ あのぉ』

「んっ なにっ?」

『あっ チケットいい席とれた?』

「うん‼︎ 前から7列目 なかなかいいでしょ 長い時間並んだ甲斐があったよっ」

「じゃあ またねっ」

『あぁ じゃあまた』


やはり僕は口下手だ 女性に対する免疫も持ちあわせていない

でも普通だったら 「そっちの席は?」とか「ゲーム機ありがとうねっ」とか「またコンサートで会おうねっ」とか なんかあるでしょう‼︎ 彼女がいなくなってから一人でつぶやいた


なんだか少し落込みながらチケット店を出た

彼女の事を思いだしながら 帰りの電車に乗った

なぜだろう 手にいれたチケットのうれしさは頭になく 彼女が気になる


また 会えるかなぁ

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