鷹瀬冴華とおっぱい
「触るだけならいいわよ」
「えっ?」
「だから、触るだけならいいって言ってるのよ」
「えっと・・・・・・どういう意味ですか?」
「だから・・・・・・おっぱい、触りたいんでしょ」
冴華は顔を真っ赤にして、龍太に聞こえるか聞こえないかの声でそう言った。
(こ、この人、マジか・・・・・・)
まさか、そんなことを言われると思っていなかった龍太は口を開けて固まった。
☆☆☆
「触るの? 触らないの? 恥ずかしいんだから早く決めて」
「本当に触っていいんですか?」
「そう言ってるじゃない」
「じゃあ・・・・・・触り、たいです」
こんなチャンスもう二度とないかもしれないと思った龍太は自分の気持ちに素直に従うことにした。
「・・・・・・分かったわ」
冴華は腕をおっぱいの下で組むと、龍太が揉みやすいように胸を張った。
龍太は今にも口から心臓が出そうなほど緊張していた。
(本当に触ってもいいんだろうか?)
そう思いながらも欲望に勝てなかった龍太は冴華のおっぱいに両手を伸ばして、そっと触れた。
ふにっと柔らかな感触が龍太の手に伝わった。
(こ、これがおっぱい・・・・・・柔らかい)
龍太が冴華のおっぱいに触れると、スキル【幸福の手】の効果が発動して、冴華の好感度が1%上がった【現在の冴華の好感度11%】。
「あんっ♡」
冴華は小さな声で喘ぎ声をあげた。
(男の人におっぱいを触れられるのってこんなに気持ち良いのね♡ なんだか幸せな気分だわ♡)
龍太のスキル【幸福の手】の効果によって冴華は幸せな気持ちを感じていた。
お礼の内容は触れるだけだったが、龍太は無意識のうちに冴華のおっぱいを揉んでしまっていた。
「あっ♡ ちょっと♡ ダメっ♡」
龍太が冴華のおっぱいを揉むたびに冴華の好感度は上昇していった。
どうやらおっぱいを揉むという行為は触れるたび扱いになっているみたいだった。
そして、スキルの説明文にあったように上限は10%らしく、十回以上揉んでも冴華の好感度が20%から上がることはなかった【現在の冴華の好感度20%】。
しばらく無我夢中で冴華のおっぱいを揉んでいた龍太は少し遠くの方から聞こえてきた女性の笑い声に我に返った。
「す、すみませんでした!」
我に返った龍太は冴華に土下座をした。
「べ、別にいいわよ。触ってもいいって言ったのは私だし。それに嫌な感じじゃなかったから」
殴られるくらいの覚悟はしていたが、どうやら冴華は怒っていないらしい。
ゆっくりと顔を上げて冴華のことを見てみるとこれでもかというくらい顔を真っ赤にしていて、恥ずかしそうにそっぽを向いていた。
「本当にすみませんでした」
「だから、気にしなくていいって言ってるじゃない」
「怒ってないですか?」
「怒ってないわよ」
「それを聞いて安心しました」
ひとまず、冴華が怒っていないことに安心した龍太はゆっくりと立ち上がった。
「ねぇ、あなた名前は?」
「天城龍太です」
「天城ね。私は鷹瀬冴華よ。天城は何回生?」
「二回生です」
「そう。私は四回生よ」
お互いに軽く自己紹介をした後、二人の間には少しだけ気まずい空気が流れた。
そんな気まずい空気を変えたのは冴華だった。
「それじゃあ、私は次の予定があるから、もう行くわね」
「あ、はい」
「ハンカチ拾ってくれてありがとう。助かったわ」
そう言うと冴華は踵を返して歩き始めた。
その背中に向かって龍太は「おっぱいを揉ませてくれてありがとうございます」と言おうとしたがやめておいた。
冴華の姿が見えなくなってから、龍太も踵を返して歩き始めた。
「俺、おっぱいを揉んだんだよな・・・・・・柔らかかったな」
未だに冴華のおっぱいの感触が龍太の手に残っていた。
まさか自分がおっぱいを揉む日が来るとは思っていなかった龍太はあまり実感が湧いていなかった。
でも、確かに龍太の手には冴華のおっぱいの感触が残っているので実感せずにはいられなかった。
「もしかしなくても、あのシステムのおかげだよな?」
龍太の身に起きた幸福は間違いなく【幸福システム】のおかげだろうと思った。
「このシステムがあれば・・・・・・」
龍太はいろんなことを妄想した。
システムの力を使えば夢のハーレムだって作ることができるかもしれない。
そんな妄想をしながら、龍太は午後の講義を受けるために講義室に向かった。
☆☆☆




