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幸福システムで人生逆転~日常編~  作者: 夜空 星龍


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鷹瀬冴華と学食②


【美女と遭遇しました】


名前:蓮室杏奈はすむろあんな

年齢:22歳

身長:158㎝

顔面偏差値:97

スタイル偏差値:97

経験人数:16人

好感度:0%


 

 声がした方を振り返ってみると、白金色のミディアムヘアの小柄なアイドル並みにな可愛い顔の女子が立っていた。


「杏奈。久しぶりね。元気にしてた?」

「元気だったよ〜! って、そんなことより! この子誰!?」

 

 杏奈は龍太のことを指差した。

 

「もしかして、彼氏!?」

「違うわよ。彼は後輩よ」

「ふ〜ん。そうなんだ。だとしても、あの冴華が男の子と一緒にご飯を食べてるなんて信じられないんだけど」

 

 そう言いながら、杏奈は冴華の隣の席に座った。


「君、名前は?」

「天城龍太です」

「何回生?」

「二回生です」

「冴華とはどこで知り合ったの?」

「えっと、それは・・・・・・」

「別にどこだっていいじゃない。あんまり彼を困らせないの」

「だって、あの、男嫌いの冴華が男の子と一緒にいるんだもん。気になるじゃん〜」


 冴華が男嫌いだということを龍太は初めて知った。

 

「そんなことどうでもいいじゃない」

「高校生の時から冴華のことを知ってる身としては、どうでもよくないって!」


 杏奈はテーブルをバンっと叩いて立ち上がった。

 そのせいで、龍太たちは少し注目を浴びてしまった。

 

「少し落ち着きなさい。ご飯を食べに来たんじゃないの? ご飯買ってきたら?」

「ごめん。ご飯買って来るから、戻ってきたらちゃんと教えてよね!」


 そう言って、杏奈は食券機の元へと向かって行った。


「天城君。ごめんね。私の友達が変なこと言って」

「いえ、大丈夫です」

「ちょっと暴走しがちだけど、悪い子じゃないから許してあげて」

「はい。お二人は高校生の時からの友達なんですか?」

「そうね。杏奈とは高二からの付き合いね」

「そうなんですね」


 類は友を呼ぶとはまさにこのことだろうと龍太は思った。

 冴華と杏奈では顔の系統が違うけど、どちらも芸能人並みの顔をしているし、スタイルも抜群だった。

 龍太はふと、自分が冴華と杏奈と一緒にエッチをしている姿を想像してしまった。


「戻ってきたら、色々と聞かれると思うけど、まぁ適当に受け流してくれていいからね」


 そう言って冴華は龍太のハンバーグの乗っていた皿に冷やし中華を半分乗せた。

 龍太も冴華の冷やし中華の乗った皿にハンバーグを半分乗せた。


「もしかして、さっき言って毎日のように研究室で実験をしている友達って杏奈さんのことですか?」

「違うわ。杏奈じゃなくて、別の友達ね」

「そうなんですね」

「まぁ、また機会があったら紹介してあげるわ」

「杏奈さんもそうですけど、きっとその人も美人なんでしょうね」

「そうね。紗奈も美人ね」

「類は友を呼ぶって言いますもんね。冴華さんが美人さんだから、周りの人も美人なんですね」


 龍太がそう言うと、冴華の好感度が上がった【鷹瀬冴華の現在の好感度】。

 

「ありがと」


 冴華は照れくさそうに呟いて、ハンバーグを口に運んだ。   


「ただいま〜」


 冷やし中華を持った杏奈が戻って来た。

 戻ってきた杏奈は冴華の隣の席に座った。


「杏奈も冷やし中華にしたのね」

「うん。ここの冷やし中華美味しいからね〜。さて、それじゃあ、二人の関係性を聞かせてもらうよ!」

「関係性って言われてもね。先輩と後輩でしかないわよ」

「本当に〜?」


 杏奈は疑うような目で龍太と冴華のことを交互に見た。

 

「本当よ。私が落としたハンカチを拾ってくれたのをきっかけに知り合ったのよ」

「ハンカチって冴華が大事にしてるやつ?」

「そうよ」

  

 冴華は龍太と出会った日のことを杏奈に話した。

 

「なるほどね〜」

「だから、杏奈が思っているような関係ではないわよ。今日だって、たまたま会ったから一緒にご飯を食べてるだけで」

「ふ〜ん。そうなんだ〜。ま、私が口を出すようなことじゃないし、私は冴華の初恋を応援するよ〜」

「な、何言ってるのよ!? そんなんじゃないって言ってるでしょ!」


 慌てて否定をする冴華。 

 そんな冴華を見て杏奈はニコニコと笑っていた。

 

「はいはい。そういうことにしといてあげる! えっと、天城君だっけ?」

「はい」

「冴華のことをよろしくね〜!」


 すっかりと暴走をしてしまっている杏奈に冴華は諦めの表情を浮かべていた。

 冴華は目で「ごめんなさい」と龍太に訴えていた 。

 それが伝わってきたので龍太は、とりあえず杏奈に話を合わせておくことにした。

  

「わ、分かりました」

「冴華は大事な友達だから泣かせたら許さないからね?」


 杏奈は両頬を膨らませて、冗談ぽく言った。

 

「はい」

「それにしても、まさか冴華が恋をするなんてね〜」


 もはや否定をすることもしなかった冴華は黙々とご飯を食べていた。

 

「君がそれだけ魅力的だってこと?」

 

 杏奈は龍太のことを品定めでもするような視線で見た。

 

「君には悪いけど、そんなふうには思えないんだけど」


 どうやら杏奈は思っていることを口に出す性格のようで、龍太に対して辛辣なことを言った。

 自分が魅力的な男じゃないことくらい龍太は自分で分かっているので、龍太は何も言い返さなかった。


「杏奈。それは言い過ぎよ。初対面の人に対して言うことではないわ」

 

 ここでまで、無言を貫いていた冴華が龍太のことを庇った。

 

「あっ、ごめんね。私、思ったことをついつい口に出しちゃうの」

「いえ、大丈夫です。俺に魅力がないことは確かなので・・・・・・」


 最近は少しずつ自分に自信が持てるようになってきていたが、それでも自分に魅力がないことは龍太自身が一番よく分かっていた。


「本当にごめんね。この性格のせいで何度も失敗してるのに、なかなか直せないんだよね〜」


 本当に困っているようで杏奈は苦笑いを浮かべてた。

 人の性格はそう簡単に変わらない。

 簡単に変わるのなら苦労なんかしない。

 

「てかさ、私、自己紹介したっけ?」

「いえ」

「だよね。改めて、冴華の親友の蓮室杏奈だよ。よろしくね〜」

「よろしくお願いします」


 杏奈が握手を求めてきたので龍太は杏奈と握手を交わした。 

 握手を交わしたことにより、スキル【幸福の手】の効果によって、杏奈の好感度が上がった【蓮室杏奈の現在の好感度1%】。


「これから、ちょくちょく会う機会があるだろうから、私とも仲良くしてね」

 

 それから龍太は冴華と杏奈と一緒に昼食を食べ、午後の講義に向かった。


☆☆☆

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