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開戦
脅迫めいた内容の電話。
『お前が、夜桜といるコトを知っている。夜桜を、コロされたくなけば、明朝にコロシアムにこい。』
この手口、控えめに言って最低だ。
最近俺は、虐殺王と呼ばれ有名になっている。
大方、名声狙いだろう。
今までも、こんなことはあったが、脅迫は初めてだ。
俺といると、アイツがいつか殺されてしまう。
それは嫌だ。
だから、あの家を離れた。
コロシアムに行くと、前髪で目が隠れた少年が立っていた。
二丁拳銃のようだ。
長剣を抜く。
音も無く、戦いは始まった。
静寂を破るのは、銃声。
狙いは甘い。
当たりそうなものだけ、長剣で弾く。
「名乗れよ、せめて」
「.........お前に変わって虐殺王になる者だ」
銃弾のひとつが弾け、煙幕が張られる。
煙幕弾か。
だが、それは無意味。
殺気を感じ取れば、全て筒抜けだ。
そして、見えないのは相手も同じ。
俺は、気配を消した。
殺気の方向に、ナイフを投げた。
「ぐあっ!!」
当たりのようだ。
煙幕が晴れて、そちらを見ても、誰もいなかった。




