1-69 世界観設定資料3 《魔宮と奈落》と《マナについて》
※この章は世界観設定資料です。お時間のあるときに読んでいただけると物語がより楽しめるかも? です!
《魔宮と奈落》
この世界には“魔宮”と呼ばれる危険な洞窟がある。
魔宮は自然にできた洞窟ではなく、魔族がこの世界にあらわれるときに作られると考えられている。
魔王がこの世界に出現した際に、その強大な魔力によって開けられたものは魔宮ではなく“奈落”と呼ばれている。
王都の地下にあるギリヨンの奈落をはじめ、旧ガヤルド王国領にあるリリアの奈落など、この世界には五つの奈落の存在が知られている。
魔宮と奈落を比較した研究によれば、魔宮は奈落をかなり小規模にした、魔王以外の魔族たちによって作られる魔界への出入り口なのではないかと推測されている。
魔宮には、魔族がこの世界に来るためのただの通路のようなものと、こちらの世界を侵略するための拠点として作られた大規模なものの二種類が存在する。
どちらも最深部にまでたどり着ければ、そこには魔術陣と呼ばれる不気味に光る紋様が設置されており、それが魔界から魔族たちを送り込む仕掛けになっているのだと思われる。
魔術陣の作動方法はいまだ解明されていないため、こちら側から魔界に攻め込むことはできない。魔術の研究は禁忌とされ忌避されているが、早急に魔術陣だけでも解明を進めるべきと私は考える。
魔宮内部の魔術陣を破壊しなければ魔族の侵入は止められない。領内に魔宮が見つかった場合、領主はすみやかにこれを破壊する必要があり、騎士や冒険者が派遣される。
拠点でなければ、魔宮のなかで魔族と遭遇することはほとんどなく、それほど危険ではない。ただし、放棄された魔宮であっても魔獣などが棲みついている可能性もあるため、油断は禁物である。
魔宮が魔族の拠点だった場合は、内部に魔族が大量に潜んでいる可能性が高く、大変危険である。そのような拠点に人間が連れ去られた場合、救出は困難を極める。だが、魔族の拠点は魔王が復活でもしない限り、めったに作られるものでもないようだ。
魔宮は人間から見つかりにくいように、森のなかや荒野に作られる。とくに旧ガヤルド王国領や、かつて火の森だった荒野など、人の近づかない地域に多いことが知られている。
――ベリック・ウルゴン・トロワール著『魔族と魔界の研究』より抜粋――
◆
《マナについて》
この世界には、マナ(=魔素)と呼ばれる物質がある。
マナは目で見ることができない。私たちは空気中にただようマナを呼吸で取り込み、体内に溜めているといわれている。空気とマナの違いはなにか、と問われると、空気もまた目には見えないため答えるのが難しい。
しかし、かつて王国の騎士に囚われた魔族が「魔界の空気はマナが濃く、人界の空気はマナが薄い」と話したという記録があり、魔界と人界では空気中のマナの量に違いがあるのではないかと考えられている。
私たちは体内に溜まったマナを利用して、神聖術や精霊術という神の奇跡による力を行使することができる。同様に、魔族もマナを使って魔術を行っているらしい。
一度使用したマナは、時間経過で回復する。つまり、ふたたび体内に溜まるまでに時間を必要とする。溜めておけるマナの量には個人差があり、行使できる術の回数や威力もそれに左右される。なお、魔晶石を使用すれば体内のマナを瞬時に回復することができる。魔晶石は魔道具の核にも使用されている。
魔族のなかでも魔将と呼ばれる高位の魔族は、空気中からマナを集めることができるという。体内のマナだけでなく、周囲のマナまで使って強力な魔術を行使できるのだそうだ。事実なら恐ろしい話である。さらに、高位の魔族はマナさえあれば食事を必要としないらしい。
逆に低位の魔族や魔獣は空気中からマナを集めることができず、生物を食べることで体内のマナを回復し、維持している。魔族や魔獣、人間など、マナを多く含むものを特に好む。これが、魔族や魔獣が人間を食べる理由なのだそうだ。
魔族や魔獣の身体はマナでできているため、死ぬと核となっていた魔晶石を残す。前述の通り、人界は魔界に比べて空気中のマナが薄いため、人界で魔族や魔獣が死んだ場合、残される魔晶石は小さい。ほとんどのマナが空気中に散ってしまうためだ。
四百年前、勇者ライアスのスキルによって瀕死の重傷を負った魔王ギリヨンは魔界に逃げ帰った。魔界のほうがマナが濃いため、魔族は身体の修復が早くなるのだという。それでも、ふたたび魔王ギリヨンが人界にあらわれるまでに三年の時を要したことからも、勇者ライアスのスキルがどれほど凄まじいものだったかを知ることができよう。
そして、ライアスの息子、勇者サイラスによって黄金の魔王ギリヨンは倒された。だが、その魔晶石は見つかっていない。
勇者サイラスとともに消えてしまったのだろうか? もし残っていたとしたら、どれだけ巨大な魔晶石だったのだろうかと、興味は尽きない。
――ベリック・ウルゴン・トロワール著『魔族と魔界の研究』より抜粋――
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世界観設定資料3です。5まで続きますが、2章もスタートしますので、そちらもぜひ読んでいただければと思います!
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※この小説は執筆に一部、AIを使用しています。
・自身で執筆した文章をAIに改変させているが、再度全て自分で編集・改稿
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