1-67 世界観設定資料1 《創世神話》と《エルフ族》
※この章は世界観設定資料です。お時間のあるときに読んでいただけると物語がより楽しめるかも? です!
《創世神話》
この世界がまだ生まれたばかりだったころ、そこはただただ混沌としていて、光もなく、雲とも泥とも水ともつかないものが、どろどろと混ざり合い、空と大地の境目さえも存在しなかったのでした。
どれだけの時間が過ぎたのでしょう。世界は空と大地と海とに分かれ、この世界に一柱の神が生まれたのでした。
その神の名はソラ――光と生命と創造を司る女神でした。
創造神ソラがこの世界を自らの光で照らすと、そこには愛と自然を司る女神――精霊神ルミナが生まれました。
永いながい間、二大神と呼ばれる二柱の神々は協力し合い、美しい世界を育みながら、平和に暮らしていました。すると二柱の神々を助けるために次々と七柱の神々が生まれたのでした。
鍛冶神ファルカ、狩猟神マレス、知識神(=竜神)ドラク、漁猟神(=海神)アディータ、農耕神マヤカナ、牧畜神モンガル、商業神ゼルシー。人々から七福神と呼ばれている神々です。
しばらくして、神々が平穏に楽しく暮らしていた世界に、突然、異世界から一柱の神があらわれました。
異世界の神に名はありませんでした。創造神ソラは強い力を持った神にガランデルという名を与え、神々の仲間に加えようとしましたが、ガランデルは不和と破壊を司る神だったのです。
ガランデルは、無の神デウスと死の神アステラという二柱の神を異世界から呼び寄せました。こうして十二柱の神々は九柱の光の勢力(善神)と三柱の闇の勢力(邪神)とに分かれ、お互いを激しく憎み合い、世界を壊してしまうほどの凄まじい争いを始めたのです。
三柱の邪神は、殺戮のためだけに造られた意思のない百八体の魔神を異世界から召喚し、世界に放って光の神々を苦しめました。
光の神々は、四体の精霊王と精霊族、八体の竜王と竜人族を作り、魔神に対抗しました。
しかし、どちらかの勢力が滅びるまで続くかと思われた激しい争いは、あっけなく結末を迎えることになったのです。
自らの身体を失いつつも、創造神ソラと精霊神ルミナが力を合わせて、闇の勢力である破壊神ガランデル、無の神デウス、死の神アステラの三柱の邪神をこの世界の地下深くに封印することに成功したのでした。
ただ、あまりにも永く戦ったせいで、その他の神々も身体を失っていました。
争いが収まった後、創造神ソラと精霊神ルミナの二柱の神々は、粉々になって散らばってしまった自分たちの身体を基にして、この世界の住人を作り始めました。
神々は人や動物などの生き物を作り、この世界を発展させることに夢中になりました。
他の光の神々もそれに加わると、あるときは競い合い、あるときは協力し合い、この世界を生き物たちが暮らしやすい環境に作り上げていったのです。
しかし、封印された邪悪な闇の神々はそれを面白く思ってはいませんでした。
闇の神々は、光の神々が作り、大切に育てたこの世界を滅ぼしてしまおうと考えました。そして、自らのよこしまな望みを叶えるために、破壊の限りを尽くす“使徒”を異世界から呼び寄せたのです。
光の神々も、自分たちが作った世界が滅ぼされるのをただ黙って見てはいませんでした。
闇の神々の使徒に対抗するために、強力な“守護者”(ガーディアン)たちを生み出したのです。
いまでもこの世界のどこかでは、滅ぼそうとする闇の神々の使徒と、護ろうとする光の神々の守護者が、激しく争いつづけています。
闇の神々の使徒は、この世界の地下に〈魔界〉を作り、そこに邪神に従う狂暴な魔族と魔獣を住まわせました。
しかし、魔族たちは〈魔界〉に不服で、我々人間の住む地上――〈人界〉を奪おうと虎視眈々と狙っているのです。
魔族の住む魔界には四つの魔王国があり、四体の邪悪な魔王によって、それぞれが支配されているといわれています。そして、四体の魔王たちは四百年ごとに順番で人界にあらわれるのです。この世界を我がものにするために……。
――ベリック・ウルゴン・トロワール著『十二柱の神々とこの世界』より抜粋――
◆
《エルフ族》
この世界には、精霊族と呼ばれる種族が暮らしている。
精霊族は自分たちのことを“エル・フ”、古い言葉で“精霊に仕える者”と呼ぶ。
そもそも精霊とは、精霊神ルミナに仕え、この世界の調和をはかる存在だと言う。
四大精霊王(火の精霊王ミカ=エル、水の精霊王ガブリ=エル、風の精霊王ラファ=エル、土の精霊王ウリ=エル)を頂点にそれぞれの属性に上位精霊と下位精霊が存在しており、エルフ族が得意としている精霊術は、それら精霊の力を借りて行使する奇跡であるといわれている。
エルフ族は、女神から与えられた森を守って生活している。森は四つの属性に分かれており、それぞれ火の森、水の森、風の森、土の森と呼ばれ、ひとつの森には、ひとつの氏族のエルフたちが住んでいると考えられている。
エルフ族の見た目は、人間と比べるとほっそりとしていて、背が高い。髪は金色で肌は白く、すこし尖った耳を持っているのが一般的である。
ただし、八百年前に魔王アノンに滅ぼされた火の森のエルフ族は肌が浅黒く、髪も赤毛だったことからダークエルフなどと呼ばれることもあった。
森を追われた彼らは、人間の国で暮らしている者もいるが、その数はとても少なく珍しい。そもそもエルフ族自体が、人間と比べると数が圧倒的に少ないのだと思われる。
四百年前に、魔王ギリヨンの討伐に参加した風の森と土の森の精霊術士部隊が、合わせて五百名ほどだったと伝えられていることからも、その数の少なさがうかがわれる。
火の森のエルフ族のように、各氏族ごとに外見の特徴があるのかもしれないが、エルフ族はめったに外の世界に姿をあらわさないため、その違いを比べた書物はまだない。
神話には、精霊神ルミナがこの世界の管理を創造神ソラから、まかされたと記されている。そして女神は〈精霊界〉を造り、四体の精霊王とそれに仕える精霊たちと精霊族、そして植物を作ったとされている。
そのため、エルフ族は樹木や草花など、自然を非常に大切にする。また、この世界を管理するべく選ばれた、高貴なる種族だと自認してもいるため、気位が高い。森のなかに引きこもっているうえにプライドが高いのでは、なかなかに付き合いにくい種族だと言えよう。
もうひとつ、エルフ族の特徴として挙げなければならないのは、その寿命であろう。彼らは人間と比べたら、不死と言っても過言ではないほどの永い寿命を持っているのだ。
これもきちんと調べた記録があるわけではないのだが、千年以上生きていると自称する者が多数存在していることが知られている。そして、驚くことにその見た目は若者とほとんど変わらないのだ。
最後に、私が直接、エルフ族の長老から聞いた信じられないような話をここに記しておきたいと思う。
この世界には、十二柱の神々とそれらを崇める七つの種族が暮らしている。
竜神ドラクとドラク族(竜人族)、海神アディータとアディータ族(海人族)、鍛冶神ファルカとファルカ族(犬人族)、狩猟神マレスとマレス族(猫人族)。ここまでは神の名とそれを崇める種族の名が一致している。
だが、創造神ソラ、精霊神ルミナ、魔神ガランデルに対して、人族(人間族)、エルフ族、魔族は神と種族の名が異なっているのだ(そもそも、農耕神マヤカナ、牧畜神モンガル、商業神ゼルシー、無の神デウスと死の神アステラに対応する種族も存在しないのだが)。
そのエルフ族の長老によれば、遥か昔にソラ族とルミナ族という神に近い力を持ったふたつの種族が存在していたのだが、あるとき、戦争が起き、お互いに強大な魔術をぶつけ合った結果、滅んでしまったのだという。
神々は嘆き、新たにずっと魔力の弱い人族と魔族を作ったが、ふたつの種族が争い合って滅びないように調整役として、エルフ族を作ったと言うのだ。
この話は我々、人間に伝わる創世神話と矛盾するところもあり、本当かどうかは私にはわからない。しかし、ガリウス王国と神聖アルジュナ皇国との間に広がる砂漠の地下に存在する古代遺跡や、四百年前に滅んだベガリア王国の南の上空に浮かぶ天空都市の遺跡などが、そのふたつの種族の遺したものなのだそうだ。
いつの日か、これらの遺跡を踏破する冒険者があらわれ、古代の真実が明らかになることを願う。
――ベリック・ウルゴン・トロワール著『精霊族と謎の超古代種族』より抜粋――
「記憶喪失勇者」1-67を読んでいただき、本当にありがとうございます!!
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世界観設定資料1です! 5までありますw
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※この小説は執筆に一部、AIを使用しています。
・自身で執筆した文章をAIに改変させているが、再度全て自分で編集・改稿
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