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想いの行方  作者: ぽんこつ


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10/11

もちつもたれて。

ピコン。

ビクッ。

パチッと目が開く。

いけない。

うとうとしかけてた。

うーん。

スマホを取って。

画面を見つめる。

ん?

岡田からだ。

『俺がラブレター書くわけないだろ。昔は好きかもって思ったけどな』

え?

あ。

へへ。

そうなんだ。

「ふーん。昔はね」

『ちなみに。お前も志帆も亜季も。一瞬、好きだったことがある』

『まあ、気の迷いだったんだろうな』

『でも、なんか違った。恋人って想像出来なかった』

『でもな、大切な奴等には変わりない。男一人でやんなる時もあったけど』

『みんな大切な友達だと思ってる。ほら、日本は結婚相手一人だろ? 一夫多妻なら、まとめて面倒見れるけどな』

うわうわ。

ある意味。

告白の連投。

仰向けになって。

文字を見返す。

笑みがわいてきて。

思わず画面をでこぴんしていた。

きっとこれを打つために。

返事遅くなったんだろうな。

一夫多妻って。

どうかと思うけど。

ふふふ。

結局。

岡田が根をあけぞう。

でも。

なんか岡田の言いたいこと分かるんだよね。

きっと私たち三人。

岡田にとって。

誰かを特別には出来ないのかなって。

小さい頃から。

いっつも一緒だったもんね。

まあ。

確かに女三人の中で男一人。

よく続いているとも思うよ。


唇を噛みしめつつ。

文字を打ち込む。

「ふーん。そっか。ちなみにさ。私のこと好きだったのはいつごろ?」

意地悪かと思ったけど。

聞いてみたいのが女心だよ。

岡田。

ふふ。

送信しちゃう。

岡田なら答えてくれるよね。

きっと。

『は? 中学三年の時。俺が風邪で一週間学校休んだ時、お前さ看病しにきてくれたろ?』

「え? でも、あの時は確か、私たち交替で行ってたよね?」

『これだから、女は嫌なんだよ。無意識に男の心を弄ぶ』

『確かにみんな来てくれたけど、お前だけ、おでこを合わせてきたんだよ。熱下がったかなって』

『どーせ、忘れてるんだろ?』

はい。

覚えてないよ。

岡田が言うからには。

したんだろうね私。

『そんときに、あれ? こいつ俺のこと好き? いや、俺、お前のこと好きってなったわけ』

『でも、経験上。志帆にも亜季にもあったから。違うと思うように至った』

『ていうか。なんでこんな話してんだ?』

ふふふ。

一人で、てんやわんやな感じだね。

「じゃあさ。岡田は好きな子いないの?」

『は? 今度はなんだ? そもそもお前の変な手紙のことじゃなかったか?』

「そうだけど。聞いてみたい。なんなら相談のるよ」

『今はいない』

「昔は?」

『だから、お前ら三人だよ』

あっ。

そうだった。

「ごめんね」

『いや、いいよ。それより、どうなんだ? お前の方で心当たりはないのか?』

それがね。

ないんだよ。

ん?

あっ。

そうだ。

「あのね、一色くんって覚えてる? 高一の時、私と同じクラスだったんだけど」

『一色? 覚えてないな。何部だった?』

そっか。

岡田はクラスが違ったもんね。

あれ?

何部だったっけ?

げんこつでおでこをとんとんと叩いてみた――

お読み下さりありがとうございます。

感謝しております。

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