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必骨!仕事人

「いいのか?本当に」


パックスの砦、パックスリーダー

シックスの部屋。


クライド、ザイン、ボニー。

そしてシックスとワンとゴロムが

部屋に集まっている。


難しい顔をしてシックスが

クライドへ確認をとる。


ドーガ家スノー砦攻略の任務を引き受けた

クライドは、仕事依頼を禁止されている

パックスを活用しようとしているのだ。


「もちろんさ。今回の任務は

パックスの力を借りずに成功は

ありえない」


スノー砦、敵中真っただ中で戦闘しながら

砦を立てる。

そんな無茶(ゲテモノ)な任務を

こなせるのは

クライドが知る限りパックスくらいだ。



「しかし、魔王軍には、俺達を使っちゃ

ならねぇって通達が出てる・・・」



「知ってるよ。でも大丈夫だよ」


ヘラヘラと手を振るクライド。



「なんでそんなこと言い切れる!

いくら魔王に目をかけられている

おめーだって禁を破ればただじゃ

おかねーはずだ!やめとけ!」



「大丈夫だってば。

そもそも目なんてかけられてないし。

もう大将心配性なんだからー」


なおもヘラヘラと答えるクライド。

そんなクライドの態度にシックスが声を

荒げる。


「無理するな!

そんなあぶねー橋渡るのはやめとけ!

俺達に気兼ねするな!

自分達で蒔いた種だ。何とかする!

オメーにこれ以上気を遣わせるのは

我慢ならねぇんだ。それに・・・」


下を向くシックス。


「大将、俺の話、聞けって。

いいかい?今回の任務はクソ爬虫類野郎が

失敗した任務なんだ。

クソ爬虫類野郎って呼んでるけど

あれでも魔王軍の大幹部様だ。

実力だってとんでもねー。

それが失敗したんだよ。

どれだけ難しい任務か想像できるだろ?」


「うむ」


「だけどこの任務、勝算があるんだ」


シックスがクライドの顔をまじまじと

見つめながら


「勝算?」



「そう。勝算。

今までの作戦は、短期決戦を

採用してきた。

これは敵地に深く入って補給が

厳しくなるからなんだ。

そうなるとおのずと焦りがでてくる。

当然相手がそれに気が付けば

そこをつかれて失敗してしまう」


これまで、魔王軍のスノー砦攻略は

常に短期決戦であった。


大きな目で見れば

ドーガ家を長期戦で攻めるための

準備として、スノー砦を落とそうと

しているわけであるが。



「だから、砦を敵地に築いて長期戦に

持ち込もうって腹だな?

そしてそんな戦場の真っただ中で

平気で砦を築けるような妙な連中は

ワシらパックスしかいねぇ

ってことだな?」


クライドは、スノー砦の攻略を

さらに長期戦で挑もうという考えだ。


「そう!ご名答!

大将わかってんじゃん!」


シックスが首をふり否定する。


「だが、わしらは魔王軍で活用禁止だ」


「だからさー

大丈夫だって言ってんじゃん!

魔王様は、手段は問わない!って

言ったんだよ」



「誰か我こそは!と思う者はおらんのか!

手段は選ばん!!!!」」


「だから大丈夫だって。

っていうか、そう言ったから

俺、手あげたんだから」


ヘラヘラ笑うクライド。


「おめー魔王の揚げ足をとって

ペテンにかけようってのか!」


シックスの声に反応するかのように

急に真剣な表情になるクライド。


スケルトンであるクライドの眼窩は

空洞なのだが、そこに赤黒いゆらめき

が宿る。


シックスは気圧されたのか

のけぞってしまう。


そんなシックスへクライドは、

グイッと顔を近づけ


「大将、俺腹くくったんだよ。

なぁ、頼むよ、力かしてくれよ」


殺気にも似た勢いをシックスへぶつける。



「・・・」


クライドの気迫に気圧され、しばし

沈黙していたシックスだが、やがて


「わかった!

オメーの心意気、感謝する!」


シックスの了承を聞くと

クライドの眼窩のゆらめきは

いつの間にか消えていた。



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