表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

26/34

《雄峰王之逆鱗(マウンティガスケイル)》〜狂気の鼠王〜

ミルシィ・スターライトのスキル名を一部変更しました。

次はこのようなことがないよう務めて行きます。

吾妻秀吾改めアージュ・マーゴが難聴系ハーレム漫画の主人公の様な状況になっていた一方、 《勇者》ミルシィ・スターライト率いる先行部隊は、深部に進むにつれ強度を増していく《食尽王鼠(イーターラット)》の『分裂体』の群れを薙ぎ払いながら突き進んでいた。



「《白金剣聖(プラチナブレイド)》ッ!!」



「「「ギギギィーーーーーーッ!?」」」



『キキキンッ』と鍔鳴りの様な金属音が戦場に響くと、ミルシィ・スターライトの周囲に群がっていた《食尽王鼠》の『分裂体』達は一瞬でバラバラに両断されていく。

『分裂体』達の動体視力では到底追えない様な剣速で放たれているその必殺の一撃は、《竜種(ドラゴン)》に匹敵するであろう彼らの硬い外皮を、容易く斬り裂いていた。


「ううむ!流石はミルシィ姫! !

正に『最強』と謳われる『概念級(コンセプトクラス)』に相応しい剣さばきですな!」


そう言いながらイギル・イーガーはアタックスキル《巨人之大太刀(タイタンソード)》で自身に向かってくる

《食尽王鼠》の『分裂体』を数体、串刺しにした上で敵の群れに吹き飛ばす。



ーーーーーーー現在存在する中でも最強クラスのアタックスキル、《白金剣聖(プラチナブレイド)


《白金剣聖》は、このディアヴォリアスの世界でも10種しか確認されていない『概念級(コンセプトクラス)』に該当するスキルの一つであり、文字通り『概念に干渉する』効果を持つスキルである。


このスキルの効果は二つ。

一つは自身が刀剣で攻撃した対象の性質・素材・能力による防御を一切無視して切断することの出来る絶対切断能力。

この効果の範疇は空間にまで及び、彼女に切断できない存在はいないといっても過言ではない。


これだけでも恐ろしい能力であるのだが、真の能力は次の二つ目にあり、その二つ目の能力こそが《白金剣聖》を『概念級』と言わしめた由来となっていた。


その効果とは即ち、『先攻の権利』。

例えば相手が時間を止めるような能力を使用してきた場合、時間操作系のスキルを保有していない彼女には、そのスキルに対抗するのは不可能に思える。

しかし、彼女の《白金剣聖》を発動するとその『概念』は覆る。


例え停止時間中に攻撃を受け致命傷を負ったとしても、《白金剣聖》の『先攻の権利』が発動さえすれば、その攻撃に使用された武器や肉体が『先に《白金剣聖》で切断され使用不能になった』扱いとなり、ミルシィ・スターライトが受けた攻撃は『無かった』ことになるのである。


つまり、どのタイミングで攻撃してもミルシィ・スターライトが《白金剣聖》で放つ攻撃は『先制攻撃』となるのだ。



『あらゆる干渉を無効化して確実に切断する攻撃を、必ず先制攻撃で放てるスキル。』

文字で表せば単純だが、敵対した相手はたまったものじゃあない。

現に、ミルシィ・スターライトと共に戦線を押し上げ続けていた《巨人刀(タイタンソード)》の屈強な強者達が舌を巻く、より凶暴さと攻撃力を増した《食尽王鼠》の『分裂体』をミルシィ・スターライトは数十体纏めて相手しているというのに、その儀礼用の様な薄い鎧には傷一つ、返り血一滴も付いてはいないのだ。


逆に、相対していた『分裂体』達は、ミルシィ・スターライトに群がっては一瞬で両断され、また群がっては両断されを、延々と繰り返すしかなかった。




「世辞は結構…………見えましたよ!!」



「…………『アレ』が………ミルシィ姫が《天空王之眼(スカイジア)》で観測したという…………。」





そうして、並み居る化け鼠共を薙ぎ払いながら、遂にミルシィ・スターライト達は敵陣の最深部ーーーーーーーーーー



「……………………この鼠共の『力の出処』で………御座いますか…………!!」







ーーーーーーーーーー《食尽王鼠》の『本体』の前に到達した。




ーーーーーーーーーー◯ーーーーーーーーーー




「ハハッ!どうも《勇者》サマ!初めまして!!

僕がこの『分裂体』を操るキュートでクールなナイスガイ!身長は3フィート2インチ!!体重は23ポンド!!!趣味は読書で、愛読書は『デス・オア・チーズ』に『ディアヴォリアスの拷問の歴史』!!!!

みーんな大好き《食尽王鼠》の『本体』だヨ!!よろしくねっ!!ハハッ!!」



自身を《食尽王鼠》と名乗ったその者の出で立ちは、一言で表すならば『異質』、であった。


ひび割れた漆黒の外皮に爛々と赤く光る眼は他の《食尽王鼠》と大差はなかったのだが、『本体』を名乗るその者は、『二本足で立っていた』。

赤いオーバーオールと白い手袋、上等な革靴を人間のように素肌に着込み、口笛まじりに自身の大きな耳を、人間のように変化していた前足で手入れしていた。


『このような姿の《魔人種》だ。』と言われた方がまだしっくり来るほど、流暢に人間の言葉を操るその『魔物』は、自身の大きな口を上に歪ませながら、ミルシィ・スターライトに語り出した。



「ハハッ!いやぁ、勇者サマ!! 君がちゃーんとココまで辿り着いてくれて、実は僕、安心してたんだ!!」



「…………安心?」



「だぁってさぁ〜?キミら人間がこーんなにも脆弱でか細いだなんて思いもしなかったからさぁ〜?

『こりゃあ、勇者サマってのも期待できないなぁ〜。』なぁ〜んて思っちゃったりしちゃったわけさぁ?ハハッ!」


油断なくこの奇妙な魔物の情報を集めようと、《食尽王鼠》の言を探るミルシィ・スターライトであったが、隣に立つ大男、イギル・イーガーは信頼する兵士や主君であるミルシィ・スターライトに対する《食尽王鼠》の暴言に、思わず声を荒げた。



「…………………ッ!!

貴様がこの鼠共に魔力を注ぎ込んでいることも、魔物でありながら人語を介しスキルを操ることもミルシィ姫のスキルにより我々

は把握しておる!!神妙にその首差し出せば痛み無く介錯してやるぞ!!」


「ウルセェ〜なぁ〜イギル・イーガー?雑魚は黙ってろよ。」


「雑ッ………!? 貴様…………魔物風情がッ!!」



「イギル!!奴の言葉に惑わされてはなりません!!」



「ッ………!? も…………申し訳ありませんミルシィ姫………!」




ミルシィの喝により我に帰ったイギル・イーガーは、踏み込みかけた自身の足を一歩下げる。

その光景を見ていた《食尽王鼠》は「やぁ〜い!怒られてやぁ〜んの〜!!ハハッ!!」っと、飛び跳ねながら露骨にイギル・イーガーを挑発していた。

苦々しい表情を浮かべるイギル・イーガーに対し、ミルシィ・スターライトは冷静に《食尽王鼠》に話しかける。


「私に此処に辿り着いて欲しかったという事は、目的は私自身、という解釈で間違いない様ですね。」



「ハハッ!流石勇者サマ!話が早いね!!その通り!!」



パチパチと大袈裟に手を叩く《食尽王鼠》に、ミルシィ・スターライトは続けた。



「……………それで、貴方はこんな大掛かりな軍勢を用意してまで、私に何の用があるのですか?」



「…………うーーん、『僕が』というより、僕の『御主人様』が君を『求めて』らっしゃったんだよ!!」



「……………『求めて』?」


「そう!ハハッ!!そうだよ!!!『求め』られたのさ!!!我が『御主人様』がッ!!!ハハハッ!!ハハハハハッ!!ハハハハハハハハハッ!!!!」




奇妙な言い回しに思わず疑問符を浮かべたミルシィ・スターライト達を目の当たりにして、《食尽王鼠》はその日一番の歪んだ笑みを浮かべ、言い放った。







「『愛玩人形が欲しいから、ミルシィ・スターライトの四肢を引き千切って持って来い。』てさぁァぁぁァぁぁァァ!『御主人様』がさァぁぁァァァァァァァァァァぁ!!!


言うんだよぉォォぉォぉぉぉぉぉ!!!ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!」



「…………来ますよイギル!!」


「………! 総員!戦闘配置!!」




《食尽王鼠》の周囲に、ドス黒い殺気が撒き散らされた。













ミルシィ・スターライトの作成スキル

アシストスキル

天空王之眼(スカイジア)

千手異能(ラッシュスキル)

剣聖領域(ソードマスターテリトリー)

天空王之翼舞(スカイジアフェザーダンス)

アタックスキル

白金剣聖(プラチナブレイド)

閃光攻影(フラッシュシャドウ)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ