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第五話「ロザリアの花園」

読んでくださりありがとうございます。

 

 ペンを手に取り、覚えているだけのことを書き出す。





 前世、僕は腐男子ということを抜けばごく普通のどこにでもいるような男子高校生だった。趣味はもちろんBL漫画を読むこと。

 あとはコスプレを少ししていた。コスプレは、前世の姉に無理やりさせられたのがきっかけで、そこからはまっていった。コスプレにはかなりこだわっていて、衣装も自分で作っていたきがする。


 そんな前世の僕がはまっていたBLゲーム「ロザリアの花園」。


 ローファンタジーのような世界で、魔法や異能力がある。魔法は誰にでも使えるが、異能力は一部の人にしかない。異能力を持つ者の多くは幼いころに力が発現する。


 魔法は主に生活面で使われているが、科学技術が進歩している今、生活面にしか使われていなければ魔法はとうの昔に衰えていただろう。その魔法が衰えていないのは「魔者」という存在があるからだ。科学なんてものじゃ相手できない。「魔者」に対して魔法は攻防が効く。しかし、魔法だけでは魔者を弱体化させることはできても消滅させることはできない。そこで異能力が必要になる。異能力には様々な能力があるが、どの能力者にも浄化能力がある。そして魔者には必ず魔石でできた核がある、それを浄化能力で浄化すれば消滅する。



 そして、魔法及び異能力者を育成するための学校はもちろんあるわけで、このゲームの舞台になっている「ロザリア学園」も魔法を学び、異能力者を育成するところだ。ただ、魔法学校はどこにでもあるが、異能力を学ぶ異能科があるところは三校しかない。

 ロザリア学園はそのうちの一つというわけだ。ロザリア学園はBLゲームの舞台なだけに、男子校である。



 

 そしてゲームの流れは...




 ある日、見た目がかわいくて、性格も純粋で優しい 白羽 瑠依(しらは るい) という名の男子高校生がいた。学校への道を歩いていると、物陰に潜んでいた魔者が瑠依に襲い掛かった。あと少し...というところで瑠依の体から強い光が発された。光が収まると、辺りに白い羽が散っているだけで魔者姿はなかった。通学路なだけあって目撃者の数もかなりのものだった。


 そして、異能力を十六という年で発現させた瑠依は ロザリア学園の高等部一年、異能科に二学期から編入することになる。

 学園のほうでも前代未聞の「編入生」ということで話題にもなり、五人の攻略対象と一人の隠れ攻略対象に興味を持たれ、愛を育んで結ばれる。


 という感じだ



「これでよしっと...。それで、ほんとにもしここがロザリアの世界だったら?とりあえず、僕はモブだから面倒ごとには合わないと思うけど。ただ何もなく過ごすっていうのもなんだし...うん。隙があれば攻略対象たちの進展を見たいな。

 ん~でもなぁ...僕は異能力者じゃないし...見るといっても異能科の校舎外のしか見れないけど...まあいっか!キラキラした攻略対象たちを見るだけでも十分満足できそうだし!」



 ロザリアの世界じゃなかったらまあ、平凡に学校生活送ろうかな。




 トンッ  トンッ  トンッ  トンッ



 ガチャ





「お、お兄様!?起き上がっても大丈夫ですの!?」



「あ、う、うん。頭痛もしなくなったみたいだし、もう大丈夫だよ。」



 妹は僕の様子を見に来たらしく、ウサギの形に切ったリンゴをお皿に持っていた。


 僕は少し焦ったが、ノートとペンをさっと直して何もなかったかのようにふるまう。



「それは良かったです。急に頭を抱えていたそうにするものですから。本当に病院行かなくても大丈夫ですの?」


「あぁ、うん。本当に大丈夫だよ。それより、どうしたの?」



「お母さまがウサギさんリンゴを剥いたので...食べますか?」


「うん、食べる!」



「それとお兄様、お体には気をつけてくださいね?では失礼します。」




「...しっかりした妹だなぁ...。」







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