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極道少年のパラフィリアライフ  作者: 鳳凰寺未来
第一章
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第三十四話

 俺も冒険者達の後を着いて行こうとすると、組合総長に呼ばれた。


「何だ?」


「すまない」


__は?


「倭国の者であるお前を、この国の問題に巻き込んでしまった。本当に、申し訳ない」


 組合総長の後ろの女性達も頭を下げる。


__……この国の問題、か。


__やッぱり、人為的なモノなンだろうな。


__此処は、気づかない振りをする方が良いか。


「……そういうのはこの戦が終わッてからだ。此処まで関わッちまッたンだから、と俺はさッき言ッた。仮に俺が戦死したとしても、言質は取ッたンだから、良いンだよ。それと、戦の指揮者が戦中にそう軽々頭下げンな。士気が下がンぞ」


 「ンじゃな」と組合を出る所に、再び話しかけてくる組合総長。


「何だ」


「お前は、人の上に立つ人間だな?」


「……昔の話だ」


__今は違う。


__元の世界に戻れるかどうかは、俺達の手に掛かッてるンだからな。


 今度こそ組合を出てルチアの下へ向かう。


「戻ッた」


 地上で冒険者達が動いているのを見て言う。


「私達はどうするの?」


「そうね……。普通に混ざっていたら、味方を巻き込みかねないわ」


「あァ。こンだけ魔物が居たら、流石に疲労が溜まるだろう。限界を感じて結界を張ろうとするまでは、此処から遠距離攻撃だな」


 俺の言葉に頷き、魔物達を見据える三人。


「ンじゃ、葛葉、解け」


「りょーかい」


 幻影が解け、俺達の姿が見えるようになる。


「ルチア、殺れ」


 ルチアが頷き、光線息吹を放つ。


 それは、前に見た邪竜のそれとは比べ物にならない程の威力だった。


 地が揺れ、割れ、溶ける。


 其処に居た魔物のみならず、周囲に居た魔物まで消し飛ぶ。


 そして、その息吹に一番驚いていたのはルチアだった。


「何でお前が一番驚いてンだよ」


『い、否、此処まで威力が上がっているとは……。……若しや、ユキシ。我の背中に翼はあるか?』


「あるぜ?」


『ほ、本当か?!』


__あー。そういうことか。


「何々? どういうこと?」


「龍種のみならず、全種族で共通の事なンだが、翼が生えると神種になれンだ」


「え、神様?!」


「まァ、そうなンだが、違う。神種ッつーのは、本物の神じャあない。神に近い存在ではあるがな。人族が、それ以外に呼ぶ名が無かッたからそう呼んだッつー言い伝えだ」


__しッかし、翼がある事に気づいていなかッたとは……。


「ルチアちゃん、凄いんだね!」


『う、うむ……。人の姿では、必要ない時は消えるらしく、着替えた時は気づかなかった……』


「戦の最中に仲良くお喋りかよッ!」


 地上から飛んで来る人型の何か。


 それは大剣を勢い良く振り抜いた。

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