第二十一話
朝。
「白雪、葛葉、リオネル。起きろ」
揺すり、起こす。
白雪と葛葉はすぐに起きて支度をし、リオネルは眠そうに目を擦る。
「起きろ。軽く朝餉食べたら特訓するぞ」
「! おう」
__目が覚めたみてェだな。
朝餉を食べ終え、準備体操をさせる。
__勿論、どういう意味があって、どういう効果が出るのかも教えた。
__どんぐらい動けるのかも大体分かるしな。
葛葉に教わりながら準備体操をするリオネル。
__……結構軟らかいな。
__ま、子供だからッつーのもあるだろうが。
「雪紫、終わったよー」
「おう。ンじゃ、やるか」
物凄くやる気になっているリオネルに苦笑し、刀を『時空魔法・無限収納』から取り出す。
「それ、カタナ、か?」
「あァ。これは知ッてンだな」
「倭国の伝統武器として有名だからな」
「やっぱり綺麗だな……」と刀を見つめるリオネル。
「……よし! よろしく頼む!」
「おう。先ずはそうだな……。一戦やるか」
「おう!」
__取り敢えずは筋トレとかさせながら、実戦で駄目なところ指摘していけば良いか。
「ンじゃ、掛かって来い」
リオネルは腰を落とし、両手でしっかりと剣を持つ。
__あの剣、折らない様にしねェとな。
真っ直ぐ走って来たリオネルを迎え撃つ。
__先ずは受け流しから、大振りの袈裟切り。
それを軽々と避けるリオネル。
「結構出来るじャねェか」
自然と口角が上がる。
「そっちは余裕そうだ、なっ!」
胴抜きを放って来るリオネルの剣を再び受け流す。
そんな攻防戦が続き、リオネルの体力が尽きたところで終了した。
「結構動けてたわね」
「あァ。身軽だし、体力もそこそこある。後は技術だな」
葛葉と話しているリオネルを見ながら白雪と話す。
「そうね……。取り敢えず、ベスタルまでの道のりを計算しない?」
「……三日だ。三日で仕上げる」
「本気?」
頷く。
「……まぁ、雪紫がそうするなら私達はそれに従うわ」
「間違ッてたら正してくれよ?」
「ふふっ。分かってるわよ」
笑い合っていると、リオネルが俺達を指差して言う。
「あの二人って付き合ってんのか?」
「え?! あ、え、うー……。……うん」
「へー。クズハ姉ちゃんもユキシ兄さんの事好きなのか?」
吹き出す葛葉。
「うわ汚っ!」




