表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
極道少年のパラフィリアライフ  作者: 鳳凰寺未来
第一章
46/78

第十四話

「して、師匠。基礎と言っても何をするのじゃ?」


「取り敢えず、体力を上げると同時に技術を上げて行く。まずは今から教える技術の話をするか」


 コシミズ家に戻り、俺の自室で話す俺、白雪、葛葉、チユキ。


「因みに、白雪と葛葉もそれを会得してる。俺の教えで分からなかったら二人に聞け」


「分かった。二人も、よろしく頼む」


 各々返事をする二人。


「チユキ、柔能く剛を制すッつー言葉知ッてるか?」


「嗚呼。しなやかなものは弱そうに見えても、かたいものの矛先をうまくそらして、結局は勝つことになるということのたとえ……じゃったか」


「そうだ。剣には剛と柔がある。国王様は剛しか知らねェンだろうな。まァ、それは扨於き、剛と柔の説明だ」


 庭へ出て小屏風を構える。


 俺の前には白雪が姫鶴一文字を構えている。


「まず、役を振り分ける。最初は俺が攻撃で剛を使う、白雪が防御で柔だ。ンで、葛葉が手を叩いたら役を変える。良く見ておけ」


 チユキが頷いたのを見て、葛葉に合図を出す。


「始め!」


 葛葉の声と同時に俺が駆け出す。


 力任せに揮われた小屏風を受け流す白雪。


 数回打ち合うと、葛葉が手を叩く。


 瞬時に白雪が攻撃に移る。


 一太刀が重い白雪の攻撃を、小屏風を軟らかく動かして受け流す。


 攻防を変えながら体感で十数分程打ち合い、葛葉の合図で終わる。


「どうだ?」


「うむ。あんな風に繊細に動く剣は見た事が無かった故、新鮮じゃった」


「そうか。ンじャ、早速やるぞ。やりたくて仕様が無ェんだろ?」


 勢い良く頷き、刀を持って立ち上がるチユキ。


「そういや、その刀の号はなンて言うンだ?」


「嗚呼、これか? 号は雷切じゃ。何でも、雷神を二度も斬ったと謂われている」


__雷神を二度斬る……。


__もしかして、上杉謙信が持ってたアレか?


 白雪に目を向けると、頷いてくる。


__そうみてェだな。


__まァ、だからどうしたッて話なンだが。


「それより、教えてくれ!」


「あァ、そうだな。まずは普通に構えてくれ」






__国王様との決闘前日。


__今さっき仕上げ、今から俺と模擬戦をするところだ。


「準備は良い?」


「おう」


「うむ!」


 審判役の葛葉が手を振り下げる。


「始め!」


 両者共に奔る。


 チユキ寄りの位置で小屏風と雷切が交差する。


「矢張り、身体能力では敵わないのじゃ……!」


「当ッたり前ェだ!」


 数回打ち合った後、渾身の力を込めて雷切を揮うチユキ。


 それを最小限の動きだけで弾こうとすると、雷切が視界から消える。


__ここまで成長するとは思ッてなかッたぜ。


 すぐに小屏風を持ち替え、下からの突きを上へ受け流す。


 石突でチユキの額を軽く突く。


__勿論、額を割る程じャねェ。


「俺の勝ち、だな」


「うー……。また負けたのじゃ……」


「まぁまぁ。雪紫に勝てるの、私は一人しか知らないし。仕様が無いわよ」


 首を傾げるが、追求はして来ないチユキ。


「ま、これだけ出来れば国王様にも負けねェと思うぜ」


「うむ!」


 花が咲いた様な笑顔を見せるチユキ。


 思わず頭を撫でる。


「! ふへへ……」


「あ、すまン」


 我に帰る。


__危ねェ。意識が違うとこ飛んでた。


「そういう事だから。明日は筋トレしたら時間までのんびりしてろ。解散」


 各々返事をし、武器の手入れや風呂に行く。


 そして、国王様との決闘の日。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ