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極道少年のパラフィリアライフ  作者: 鳳凰寺未来
第一章
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第五話

「くずは!」


「くずはちゃん?!」


 葛葉を空中で抱え込み、着地する。


 そこに白雪とコマチさんも駆け寄ってくる。


「酷い怪我……。この子に何をしたの!」


 葛葉に魔法を掛けながら問うコマチさん。


「何って……。使えないからストレス発散にね。主に男の、だけれど」


__なんだと……?


 俺と白雪がゆらりと立ち上がる。


 そして──、


「「「「「ッ?!」」」」」


 ──殺気を放った。


「いま、なんといッた……?」


「な、なに……!? この濃密な殺気は……! まさか、お前が放っているの……?!」


「しつもんにこたえろ……!」


 血晶龍に命ずる。


「ひっ?!」


 母が血晶龍に足を銜えられ、宙ぶらりになる。


「お、男の使用人のストレス発散に使ったって言ったのよ!」


「……そうか」


 その言葉を聞いて、明らかにほっとする母。


 しかし、その顔はすぐに恐怖に染まった。


 血晶龍の長い胴体が体に巻き付いたからだ。


「しんでしまえ……!」


 俺が手を握るのと比例して血晶龍が母を締め上げる。


__あと、少し……!


「やめて……っ」


 握りしめた俺の手を掴む声の主。


「くず、は……?」


「こんなことのために、そんなことしなくていい!」


 目に涙を浮かべ、懇願する葛葉。


「おまえはじぶンをかるくみすぎてンだよ!」


「それでもいい! でも、おやごろしなんて、ゆきしにはおってほしくないから!」


__!


 その言葉を聞いて、脱力する。


「……すまない」


__そうだ。こいつは、葛葉は、幼い頃に起こった暴走で、両親を……。


「ううん。こっちこそ、ごめん……」


 俺に凭れ掛かる葛葉。


「くずは……? くずは!」


__呼吸が荒い。熱も有るな。


 葛葉を横抱きする。


「ユキシ、君……?」


 コマチさんが唖然として俺を見る。


__…………。


「ゆきし! わたしのいえ!」


「あぁ」


 白雪が駆け出すと、野次馬は慌てて道を開いた。


 俺は葛葉の負担にならないように走り、白雪を追う。


 俺達子供の足でもすぐ着いた程近くに白雪の家はあった。


「こっちよ!」


 草履を乱雑に脱ぎ捨て、家に入って行く。


 縁側を通り、白雪に続いて部屋に入る。


 蒲団を敷き、葛葉を寝かせる。


「しらゆき。わるいがいちどでてくれないか」


「……おわったらよんで」


 素直に出て行く白雪。


__すまねェな。だが、これは知られる訳にはいかねェンだ。


 葛葉の着物を少し開けさせ、首筋に牙を立てる。

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