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極道少年のパラフィリアライフ  作者: 鳳凰寺未来
第一章
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第四話

「コマチ様。お止め下さい」


 アカザ家の使用人がコマチさんを止める。


「話しかけないで頂戴」


「こんな屑の為に、そのような高等魔法など……」


「黙りなさい!」


 使用人の言葉を遮って大声を出すコマチさん。


「そうだよ! 人を助けんのに屑もへったくれもあるもんかい! 例え、いつも悪戯ばかりしているやんちゃ小僧でもね! 死にそうな奴が居れば助ける。普通の事だろう!」


 野次馬の中から出てくる女性が言った。


「コマチ、だっけかい? アタシも手伝うよ。聖魔法なら使える」


 唖然とする使用人の隣を通り、俺に近づいてくる女性。


「ありがとうございます! 体力の方をお願い出来ますか?」


「任された! 【聖魔法・回復】」


 その女性を皮切りに、次々と野次馬が援護を申し出る。


 その度にコマチさんは感謝し、的確に指示を出した。


 傷は本来の俺の回復力も合わさってすぐに塞がり、体力も戻った。


「凄い……。こんなに早く塞がるなんて」


 額に滲んだ汗を拭いながら感心するコマチさん。


「……屑に構っている時間は無いです。戻りましょう。奥様が待っています」


「その事だけれど」


 被せ気味に発言したコマチさんに首を傾げる使用人。


「ユキシ君を手放す、という話だったわね? 引き受けるわ。あんな家に置いておいたら、それこそストレス発散に使われてしまう。こんなにいい子なのに……」


 そう言って俺の頭を撫でるコマチさん。


__そんな話が出ていたのか。


__まァ、当然か。俺にとッては好都合だしな。


「その子がいい子? とうとう貴方の目は節穴になってしまったのね」


 一人の女性がゆっくりと歩いてくる。


「……マドカ」


 マドカ・アカザ。旧姓マドカ・シノノメ。檳榔子染の髪に杜若色のつり目。容姿端麗で、文武両道の完璧人間。物凄く厳しい。


 コマチさんは母を睨む。


「何? 事実を言ったまでなのだけれど」


「貴方はこの子を勘違いしているわ! いえ、それ以前に実子を手放すだなんて……」


「それほどの事をしてきたのよ。その屑は。そんなの、アカザの家には必要ないわ。あぁ、ついでにあの子も連れて行って頂戴」


__あの子?


「分家にも居るのよ。問題児が。貴方、連れてきて」


 母の言葉に返事をし、アカザ家へ戻って行く使用人。


 少しすると、子供を引きずって来た。


 子供がぐったりとして抵抗を見せないのをいい事に、こちらに投げつけてきた。


 俺と白雪は、その姿に見覚えがあった。


「くずは!」


「くずはちゃん?!」

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