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極道少年のパラフィリアライフ  作者: 鳳凰寺未来
第一章
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第三話

 白雪が頷いたのを確認し、暗殺者を血液の弾丸で襲う。


「何っ?!」


 驚き、振り返った暗殺者を尻目に、大通りへと駆け出す。


「待てっ!」


 小刀を投げてくる。


 その内の一振りが背中に刺さった。


 反動で体が揺れるが、前を走る白雪にはバレていないようだ。


 小刀を背中から抜き、暗殺者に投げる。


 大通りに出ると、先程よりも人が少ない。


「……まずいな。とりあえずおれのいえに、……っ!」


 白雪の背中を押しながら振り向く。


 振り向いた先では、暗殺者が不敵に笑っていた。


「ぁ……、あ……! いやあああああああああッッッ!!」


 下から白雪の叫び声が聞こえる。


 なんだなんだと野次馬が集まる気配がする。


 気配は徐々に悲鳴を発し、更に野次馬を呼ぶ。


__何故か。


__俺が、串刺しにされたからだ。


 悲鳴が聞こえる中、俺はこれが魔法なのかと驚いていた。


__っと、暗殺者を始末しねェとな。


__幸い、この世界はやられたらやりかえすのが主流だ。


__暗殺者は俺が動けないと高を括り、ゆっくりと白雪を狙っていた。


__そして、俺の下の地面には大きな血溜まりがある。


 俺の口は血を噴きながら弧を描いた。


__能力発動。


__『ヴァンパイアフィリア・血液操作』


__『奥義・血晶龍』


 魔方陣が展開され、俺の血から龍が造られる。


 野次馬は逃げ惑い、暗殺者は唖然と龍を見上げた。


 血晶龍は俺の意図を汲み、暗殺者に向け咆哮を放った。


 すぐに俺を貫いていたものが消え、地面に叩き付けられる。


「ゆきしッ!」


 白雪が駆け寄ってくた。


 そして俺の腹に手ぬぐいを当て、血を止めようとしている。


 騒ぎを聞きつけてアカザ家から数人が出て来た。


「シラユキ……?」


 出て来た中にはコマチさんの姿もあった。


「おかあさん! ゆきしが! ゆきしがぁ!」


「!? ユキシ君?!」


 コマチさんも駆け寄ってくる。


「酷い……。ユキシ君、もう少し頑張って! シラユキ、少し手を」


「で、でも……!」


__今迄に無く混乱しているな。


「しらゆき。だいじょうぶ、だから」


 そう言いながらシラユキの頬を撫でる。


「! う、うん……」


 俺の腹から手を離す白雪。


「……手、握っててあげて」


 コマチさんの言う通りに俺の手を握る白雪。


「【治癒魔法・超治癒】」


 そうコマチさんが唱えると、卯の花色の魔方陣が展開され、俺の体が発光した。


__これが、魔法か……。


__心地良い、な。


__痛みが和らいでいく。

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