表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
極道少年のパラフィリアライフ  作者: 鳳凰寺未来
序章
32/78

第三十一話

『起きて下さい』


 聖母の様な、優しい声音で目が覚める。


「此処は……」


『説明を致します。まずはその二人を起こして下さい』


 何処からともなく声が響いた。


__此処は、雲の上、なのか?


__それにしては、浮遊感も風もない。


__そもそも、声の主は何処に居る。


 様々な思考を巡らせながら、白雪と葛葉を起こす。


「ん……?」


「なに……?」


『起きた様ですね。……単刀直入に言います。助けて下さい!』


__助ける?


「……まずは、その理由を話してくれ。それからだ」


『はい。此処からは貴方達人間にとっては突拍子もない話になります。……私は、貴方達の言う、地球がある世界の神をして居ります。そして、集団消滅事件の真相を知っている者でもあります』


「ほう……?」


 先を促す。


『異世界の神が、倒せない魔王を倒させようとする遊戯の為に、日本の高校生を攫っているのです……!』


 本当に、悔しそうな声音を出す神。


『名も知らぬ我が国の者よ。どうか、あの遊戯を止めて下さい!』


__…………。


「質問を良いですか?」


『時間は沢山ありますので、大丈夫ですよ。それと、敬語は使わないで下さい』


「そうか。……俺達やクラスメイト達の、異世界での立場はどうなる」


『貴方方には、転生という形で異世界、ダラムテカトルへ行ってもらいます。クラスメート達はそのまま召喚という形になります。……私の力では、固まっていた貴方方を捕まえることしかできませんでした』


 そう言って謝罪してくる神。


__転生、か……。


「クラスメイトを含めて、俺達は日本に戻れるのか?」


『戻れます。……但し、彼方の世界で死んでしまった場合、それは不可能になります』


__だろうな。


「戻ッた場合、姿はどうなる」


『元の姿に戻すことは容易です』


__ふむ……。


「では、クラスメイト達が召喚されるまでに成人する事は可能か?」


『……はい。可能です』


「三人がすぐに会うようにする事も?」


『可能です』


__…………。


「能力と俺達の武器とこのピアスを引き継ぐ事は?」


『! 能力持ちでしたか。……可能です』


「……こんなもンか?」


 二人に問う。


「後、貴方と連絡は取れるのかしら?」


『スキル『念話Ⅹ』を取れば可能です。これは私の加護として付けておきます。その他にも、便利なスキルを付けておきます』


「否、いい」


『へ?』


 神が驚く。


「自分で取るから大丈夫だ。一から自分でやった方が、いざという時に役に立つ」


『……そういうことでしたら。ですが、何もしないというのは私が嫌ですので、加護としてスキルの取得条件が分かる様に致します』


「……まァ、そのくらいなら良いか」


 葛葉にも何かあるかと聞く。


「うーん……。その世界に、和服ってあるのかな?」


『あります。倭国(わのくに)と言います。そこ出身にしますか?』


「うん! 和服の方が着慣れてるから」


 頷く。


『もう質問はありませんね? ……はい。では、名も知らぬ我が国の者よ。どうか、頼みましたよ』


「藜雪紫だ」


『へ?』


「私は古清水白雪よ」


「藜葛葉!」


『な、何を……?』


 困惑している神。


「俺達の名だ。お前の名は?」


『! わ、私の名は、天照。天照大御神』


「そうか。ンじゃ、天照。またな」


『は、はい! ……では、送ります』


 その言葉を最後に、視界が白く染まり、意識を失った。


『雪紫、白雪、葛葉。……不思議な方達ですね。…………。どうか、ご無事で』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ