第二十七話
__今日は午前中に通常授業。午後から武闘祭の準備だ。
__今は授業中なんだけど……。
__なんだか、嫌な予感が止まらないんだ。
__それに、学校の周りが何か殺気立ってるし。
不意に、通信機に緊急コードが送られてきた。
__緊急コードはこの教室内では僕、白雪、葛葉、鈴代先生に送られたみたい。
緊急コードの内容は、組が追っていた二大組織が同盟を組み、僕、白雪、葛葉を狙って此処へ向かっているということだった。
僕はすぐ理事長に報告し、講堂に避難させるよう言上した。
すぐに緊急避難指令が校内に発動された。
初めて聞く避難指令に戸惑う生徒達だが、鈴代先生が宥め、避難させる。
僕、白雪、葛葉は生徒達を鈴代先生に任せ、抜け出す。
「……屋上に行くのね?」
葛葉の問いに頷き、生徒達と鉢合わせしない道順で屋上へ上がる。
扉を蹴破り、屋上に入った時には既に着物に姿を変えている三人。
「手前等、戦況は?」
鬘を取りながら問うと、すぐに返答が来た。
「へい! 只今先行部隊が足止めをしていやす! ですが、奴等は住民街から来ていやして……。あまり派手な戦闘は出来ないかと……」
「十中八九それが狙いだろうなァ」
戦闘装束の女中三人が俺達三人に羽織りを羽織らせる。
「さァて……。一丁派手に暴れようや!」
「理事長にも好きに暴れて良いって言われているしね」
「生徒に危害が及ばない程度で、だけど」
俺達の見据える先は校庭。
その校庭には既に何千人が押し寄せていた。
「流石二大悪徳極道だなァ。数が半端ねェ」
笑いながら言って居ると、奴等が叫んできた。
「此処に藜組若大将と幹部、古清水組の姫が居ると聞いた! 出て来い!」
__やはり俺等が狙いか。
「……そこか」
__!
「頭を下げろ!」
屋上で大きな爆発が起こる。
「ふっ、はははは! 油断してたお前等が悪い! こっちに能力者は居ないと高を括ってたお前等がな!」
煙が晴れていく。
「はははは……、は?」
「おいおいおい。早とちりはいけねェなァ? 垂水組大将さんよォ? というかなンだァ? 今の汚ェ爆発は」
煙が晴れたそこに居たのは、大きな紅い龍と、その頭に乗っている俺だ。
「な、なんだ、そりゃ……」
どよめきが奔り、腰を抜かす者も居る。
其れ等を鼻で嗤い、後ろに跪く部下達に命令する。
「んじゃ、手前等。殺れ」




