第二十六話
※少し注意※
ふっ、と耳に息を掛けられる。
思わず体が跳ねる。
「んふふ。相変わらず良い反応するねぇ」
「銀紫様、だから……っ」
「おや、それは嬉しい。じゃあもっとやってあげるよ」
耳に口を近づける銀紫様。
銀紫様の吐息が耳にかかって思わず声が洩れる。
「可愛いなぁ。食べたくなっちゃうよ」
耳朶を口に含む銀紫様。
「ぁ……っ」
口を抑え、声を我慢する。
「我慢しないで聞かせてよ」
「で、でも……」
「ん?」
有無を言わせないような気配を見せる銀紫様。
「っひ……!」
首筋を舐められる。
「そうそう。それだよ」
ソファにうつ伏せで押し倒される。
腕を後ろで掴まれ、馬乗りされている為、身動きが取れない。
それを良い事に、俺の首筋や背中を舐め回す銀紫様。
その度に、甘い吐息や声が出てしまう。
「可愛いなぁ。ほんと」
「やっ……! ぎんし、さま……」
「雪紫の体は綺麗だよね。傷が一つも無いよ」
背筋を撫でられ、体が震えるのが分かる。
ひっくり返され、銀紫様と目が合う。
自然と、どちらからとも無く唇を合わせる。
それからは貪るように唇を奪い合った。
ふと、時計の鐘が鳴った。
「もうこんな時間か……」
銀紫様はもう一度俺に接吻をしてから離れた。
俺も立ち上がり、服を整える。
「さて、雪紫」
「はい」
「次しくじったら……ね?」
「……はい」
一言断ってから理事長室を出、制服姿に変えてから学校を出た。
既に辺りは暗闇に包まれている。
__……帰ろう。
それから数日、俺達は早朝に訓練、朝から夕方に掛けて学校、夜には悪徳極道を倒していた。
葛葉も九尾の力も七尾まで操れるようになり、それによって地力も上がっていた。
そして、力の制御の仕方も覚えた葛葉は武闘祭に出る許可が出たのが昨日。
今日からは武闘祭の準備期間に入り、戦闘の手合わせ等もやる。
それ故、力の制御が必要だった訳だ。
まぁ、それはさておき、俺達が出場する種目は、集団戦と全員参加の演舞のみ。
爺様が、個人戦だと実力が際立ってしまうから個人戦は駄目だ、と言ってきたからな。
さて、明日も学校だ。
準備をしてさっさと寝るか。




