第十七話
そんなこんなで学校。
「此処が職員室です」
「失礼します」
扉を三回叩き、開ける。
「鈴代先生は居ますか?」
職員室内を見渡しながらそう言うと、気怠げな声が聞こえてきた。
__居た。
「……あぁ、莱と小清水か。後ろのが従妹か~?」
背もたれに凭れながら顔だけをこちらに向けて言う鈴代先生。
「はい。葛葉です」
「お~。んじゃ、説明とか諸々すっから、相談室行くぞ~」
「よっこらせ」と席を立ち、書類等を持って廊下に出る。
「なんか、やる気の無い先生ね」
「まぁ、やるときはやる先生だから」
葛葉の言葉に苦笑いで答える。
相談室は職員室と同じ階にあるため、すぐに着いた。
「鈴代先生。話は聞いています。どうぞ」
僕達を招き入れる相談室の人。
「貴方達が莱雪紫君と葛葉さんと小清水白雪さんね。私は朝倉珊瑚。よろしくね!」
艶のある烏羽色の長髪に、珊瑚色のたれ目、左目の下には泣き黒子があり、色気が凄い。服も露出高めで大人の色気が凄い。
「「「よろしくお願いします」」」
一礼し、鈴代先生に着いて行く。
相談室の中はに、更に部屋があり、そこに入った。
「……さて」
扉を閉め、本題に入る珠洲城さん。
「お初にお目にかかります。幹部殿。私は珠洲城順一。本日より幹部殿の護衛もさせていただきます。よろしくお願い致します」
「はい。よろしくお願いします」
頭を下げる葛葉。
「葛葉、敬語は使わなくていい」
「あ、そっか。よろしく、珠洲城さん」
__珠洲城さんは俺達より年上だが、地位は俺達の方が高い。
__地位が低い者に敬語とかを使ッちまうと、周囲から舐められることが多々ある。
__別に舐められたッて構いやしねェが、組の威厳とかにも関わッてくるからな。
「葛葉、もう一度確認しておく。俺達は飽く迄も、少し武術に長けているただの高校生だ。呉々も本気は出すな」
「うん」
「あと、武器を渡しておく。まだ訓練はしてねェが、身を守るくらいはできるだろ」
そう言ってキーホルダーを取り出す。
「この飾りを金具から外すと……この通り、武器になる」
キーホルダーは広げると葛葉の身の丈程ある鉄扇に変わった。
「わぁ……!」
「これは剣の様にも扱えるし、広げて盾の様にも使える。これは藜葛葉の武器だ」
「? 莱葛葉の武器もあるって事?」
頷き、今度は普通の大きさの鉄扇を鞄から取り出す。




