第3放浪団
「・・・アクア・・・アクアってば!」
その声にはっとして頭を上げた
「どうしたの?授業中に寝ちゃって」
「え・・・あユキヒナ」
今私の目の前にいるのは親友のユキヒナ。1年前この学校に転校してきた。
「ユキヒナがいるって・・ことは。ここって私の世界?」
「何言ってるの?寝ぼけてるの?ほら、はやくお昼食べにいこ?」
「え!?もうお昼?」
「そうだけど・・・大丈夫?アクア」
「あ、うん・・」
私は今さっきまでサハラ放浪団の人たちと夜の道を歩いていたはずだ。あれは夢だったのか・・。だとしたらなぜ私は朝からお昼までの記憶がないのだろう。
「ねぇねぇ!アクア!」
「な、なん・・・げほっげほ」
「わわ!大丈夫?」
考え事をしていていきなり呼ばれたのでパンをのどに詰まらせてしまった。
「で、なに?」
「ふふーん。アクア寝てる間の夢で何かあったでしょ!」
「え?なんでわかるの!?」
「だいたい寝てからの悩み事はそれだからね。不思議な夢を見たとか。で!どんな夢!?」
興味津々に聞いてくる彼女を断ることもできずに話すと
「へぇー・・・ふーん。サハラ・・放浪団ねぇ」
「意味わかんないでしょ・・・・でもなぜか朝から今までの記憶がないから・・」
私が喋っているのをいきなりユキヒナがふさいだ
「よし!ちょっときて!」
「え!?ちょ、ちょっとまってよ!」
いきなりユキヒナに腕をつかまれ校舎裏へと連れてこられる
「な、なに?どうしたの?」
「まあまあ。えい!」
そういうとユキヒナの前に黒い何かの入口らしきものが現れた
「え!?なにこれ!」
「いっくよー!」
「え、ちょわああああああ!」
私はユキヒナに引っ張られその中へ落ちてしまった。
ドサッ
「いたーい」
急に視界が明るくなったかと思うと私はどこかの部屋へと放り出された
「ん?・・・だれだ?」
「たっだいまー・・・あ、センコウあのね!この人は」
「え!?ちょ!?ここどこ!ユキヒナどうなってるの!?」
「イ、一回落ち着いて!アクア」
「う、うん・・・」
「で、この人は誰なんだユキヒナ」
そう言って近づいてきたのはひとりの男性だった




