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それではルールを説明しましょう! 皆さんにはクイズに答えていただき最も多くのポイントを取った人が次のステージに行けます。

 見事当たりを食べ当て信也はガッツポーズを取る。そのまま姫宮と一緒に次へと走った。


「やったな姫宮、無事にパンを当てられるなんて。どうやって分かったんだ?」


 隣を走る彼女に聞いてみる。だがなかなか返事が返ってこない。顔も下を向いているので表情も見えない。


「お前、まさか」


 嫌な予感がするが、そこで姫宮が顔を向ける。

 その表情は涙目で顔と耳まで真っ赤だった!


「うううう~~!」

「姫宮ぁあああ!」


 姫宮は普通にカレーパンを食べたのではなく気合と根性だけで乗り越えている途中だった。


 そんなこんなで二人はアトラクションを突破していき第二ドームから出ていく。競技レースに沿って進んでいきそこでも信也のアークと姫宮の身体能力と気合で無事突破していった。二人の快進撃はモニターにも映され観客たちを大いに賑わした。


 そんな二人が次にたどり着いたのは校舎の中庭、そこには特設ステージがありクイズ大会と書かれてある。ステージ上には椅子と机がいくつかありすでに何人かの選手がクイズに挑戦していた。ステージ前には観客席がずらりと並びお客さんが選手たちを応援している。


「選手の方は空いている席に座ってください」


 司会の男子生徒に促され信也と姫宮は席に座っていく。


「それではルールを説明しましょう! 皆さんにはクイズに答えていただき最も多くのポイントを取った人が次のステージに行けます。それ以外の方は持ち点ゼロで初めから挑戦してもらいます」

「なるほどな」


 要は勝ち抜き戦だ。ここで勝たなければ永遠と足止めを受けてしまう。


「回答は早押しとなりますので目の前にあるボタンを押してから回答してください。お二人とも分かりましたか?」

「よし! やってやるぜ!」

「勝利に向かって直行だ!」


 ルールは分かった。あとは誰よりも早く、多く正解して次に行くだけだ。


「それでは問題です! 日本の初代首相は伊藤博文ですが……、アメリカの初代大統領は誰!?」

 ピンポーン! 押したのは信也。迷いのない手つきでボタンを押した!

「おおっと! 先にボタンを押したのは信也選手。答えをどうぞ!」

「ジョージ・ワシントン!」

「さあ正解は!」


 間が置かれる。会場に緊張感が走るが信也は自信満々だ。これは簡単だった。むしろこれは取らなくちゃ駄目。ここで苦戦しているようなら次へは行けない。こうしたサービス問題を如何に確実に取っていくか。それこそがクイズ大会で勝ち抜くための秘訣。


 ブッブー。


「残念不正解!」

「なんでやあああ! 合ってるわボケ!」


 が、残念! 不正解!


「信也選手残念!」

「いやいやいや、合ってるって!」


 残念! 


「選択権は姫宮選手に移ります。姫宮選手、回答をどうぞ!」


 次に早かった姫宮が答える。難しい問題に顔をしかめながらも答えを出していく。


「……私?」

「なんでだよ」

「正解ぃいい!」

「なんでだよおおお!」


 お見事! 正解!


「やったー! やったー!」

「ちょっと待て、待てって。おかしいおかしい!」

「信也選手どうしたんですか?」


 これに納得できない信也が抗議の声を上げる。まったくもって意味が分からない。


「どうしたんですかじゃないわ。おかしいだろ。なんでアメリカ合衆国初代大統領がこいつなんだよ、生きてる時点でおかしいだろ!」

「やったー! やったー!」

「うるさいな、お前はちょっと黙っててくれ。なあ、司会者さんよ」

「はい、なんでしょうか信也選手」


 明らかにおかしい。となれば前提条件から違うはずだ。


「これあれだろ、クイズ大会じゃなくて大喜利大会だろ?」

「え?」

「いやだからさ、これクイズじゃなくて大喜利だろ? じゃないと今のはおかしいだろ」

「いやいや信也選手。これは。至って。真面目な! ……クイズ大会です!」


 なので司会者に確認するのだがきっぱりと否定されてしまった。


「お前頭沸いてんのか。そんなわけあるか! なんで初代大統領が国際色豊かでもない学校に在学しているんだ、説明してくれよ」

「では次の問題です!」

「無視かよ」


 納得できない信也だがそれはそれとして次の問題だ。


「では第二問! 朝食として定番の目玉焼きですが、我々が独自に調査した結果……、最も使われている調味料はなに!?」

「うーーん!」


 これは難しい。いくつか候補は浮かぶもののどれが一番かとなると確実とは言えない。


「さあどれでしょう。みなさんは目玉焼きになにをかけて食べているのか。自分の好みではなく全体を考えてくださいね」


 ピンポーン! そこで信也がボタンを押した。確実はない、だが迷っていても先を越されるかもしれない。ならばここは先手を打つ!


「さあボタンを押したのは信也選手! ちょっと悩みましたが答えをどうぞ!」

「ん~~……ソース!」


 悩んだ末に選んだのはソース。万人受けするこの調味料なら一番正解の可能性が高い!


「信也選手の答えがソース。さあ、これは正解なのか!?」


 間が開く。今度こそ信也は正解を言い当てられるのか。

 ブッブー。


「残念不正解!」

「ああ~」


 しかし残念、またも不正解!


「ソースは違いました。残念。では回答権はまたしても姫宮選手に移ります。姫宮選手、回答をどうぞ!」

「うーん……、ベーコン!」

「調味料じゃないだろ!」

「正解!」

「なんでだよ!」

「やったー! やったー!」

「すごい! 姫宮選手二回連続正かーい!」


 お見事! 正解!


「待て待て」

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