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孤独な少女は世界の子 ー星々は世界を見ているー  作者: 偽善の仮面
第一章 星々はまだ見ていない
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第一章 星々はまだ見ていない 第八話 『不可思議型』

 

 

昼休みに、図書室に藍色髪の男子生徒と薄黄色髪の女子生徒がいた。

 

 

一ノ瀬才

「ここですね。異能力関係の本があるのは」

 

新島美紗都

「えぇ、そうですね」

 

一ノ瀬才

「新島さん、二限目の先生の態度…どう思いましたか?」

 

新島美紗都

「わたくしの感覚では、教師の風上にも置けない存在です」

「教師たる者は、子(生徒)の育成を育む事に注力しなければなりません」

 

一ノ瀬才

「確かに、そうですね」

(それに、虚無さんへの当たりが少し…いやかなり強いですし)

 

新島美紗都

「それでは、早く不(・)可(・)思(・)議(・)型(・)についての調べましょう」

 

一ノ瀬才

「そうですね。昼休みの時間も限られていますし」

 

 

そう言って、本棚の高い位置にある「能力学」と書かれた本を手に取り、近くの机の上に置いて、中身を見る。

 

 

_________________

 

 

少し強めの風が吹く屋上に、薄緑色の髪をした男子生徒が一人で弁当を食べていた。

だが、その手は少し億劫で考え事をしながら食べている様だった。

 

 

五十嵐楓牙

「不(・)可(・)思(・)議(・)型(・)ねぇ〜」

「約3679年ほど昔にいたことを確認している程度で情報はほぼ無しの理論上の異能力」

 

「っま、話さなくていい事か」

 

 

_________________

 

 

窓から微風が吹く。

教室には、黒髪の女子生徒が一人で、机に突っ伏していた。


女子生徒が、顔を上げると、少し泣いていたのか目元が少し濡れていた。

 

女子生徒が、机の横に掛けていたカバンから、スケッチブック絵取り出し鉛筆を握って絵を描き始める。

 

数分後、スケッチブックには綺麗な桜並木の絵

これは、女子生徒がネットで見つけた写真を思い出しながら書いた千本桜の名所の一つである群馬県前橋市の“ 赤城南面千本桜 ”の風景を少しアレンジして描いた絵だった。

 

 

神境虚無

「上手に描けた」

「今日は、もう家で描こうと」

 

 

其処に、和魔先生が教室に入って来る。

そして、虚無の机の前に立つと…

 

 

陰陽和魔

「絵を描いていたのか?」

 

神境虚無

「はい…群馬県にある千本桜の名所を描いて見ました」

 

 

虚無が、絵を和魔先生に見せる。

和魔先生は、スケッチブックを受け取るが…

 

スケッチブックを地面に落とし、足で踏みつける。

 

 

陰陽和魔

「くだらん、絵だけではこの世の中食っていける程楽ではない」

「お前は、それを自覚しろ」

 

神境虚無

「……!」

「はい、すみません」

 

 

その言葉を聞いて、和魔先生はその場から立ち去る。

虚無は、席から立ち上がり地面に落とされたスケッチブックを広い、先程描いた絵や昔描いた絵を確認する。

 

幸い、先程描いた絵が靴で汚れて、紙がクシャついた程度で済んだ。

 

虚無は、周りに誰もいない事を確認して、そのページを破るとクシャクシャにしてゴミ箱へと捨てて、スケッチブックを机の上に置いて教室を後にした。

 

 

その場面を見ていた2人の姿があった。

2人は、虚無が立ち去った教師に入ると、先程、虚無がゴミ箱に捨てた紙を取り出して広げて、その絵を見た。

 

 

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