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孤独な少女は世界の子 ー星々は世界を見ているー  作者: 偽善の仮面
第二章 7つの命を巡る星座
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第二章 7つの命を巡る星座 第十一話 未知の存在

 

 

バッ!

 

空中に、布団が舞う。

 

 

五十嵐楓牙

「ハァ…ハァ…」

「なんだ…夢か…」

 

 

先ほどまで、夢を見ていた様から驚いたように目覚める。

スマホを見れば、6時半…

 

 

五十嵐楓牙

「ヤベェ!?」

 

 

楓牙は、家から学校までが遠いので7時には家を出ている。

そのために基本的に6時には起きているが、大胆に寝坊してしまっていた。

 

ドタバタ

 

大急ぎで、学校に行く準備をする。

ご飯は、ジャムを塗ったパン一枚を口に咥えて、靴を履き、鞄を持って玄関の扉を開ける。

 

そして、鍵を大急ぎで閉めて、体から風を起こし、浮遊するとそのまま学校の方へ直進する。

 

楓牙は、群馬県と埼玉県の県境近くに住んでいる。

都内に住んでる皆とは違い、バカみたいに、家から学校が遠い。

 

だが、それを楓牙の“ 風を操る能力 ”で大胆にカバーして対処している。

五十嵐家は、父親が海外に赴任の為に母親が、ワンオペで育児をしているのかと思えば…ネグレクト気味なので…基本的に家にはいない。

 

空を飛んでいれば、近場で飛行している鳥を眺めながら学校に行くが…

今は、そんな事をしている暇はない。

 

早く準備をしたものの、家を出たのは、7時5分

 

脳内では…

「あちゃ〜これじゃ、間に合わねぇから、もう少しスピード出すか…!」

と思っていた。

 

 

五十嵐楓牙

「解放…」

 

 

そう言えば、楓牙の身体や持っていた鞄が風へと変化していく。

楓牙が飛んでいる上空では、いつもより、少し風が強めに吹いていた。

 

 

その後、時刻は…7時59分…

 

校門に、強風が吹く。

塵屑やゴミが、軽く舞う。

 

校門には、髪の毛が少しボサついている虚無の姿があった。

虚無は、咄嗟に、身体を縮め、手でスカートを押さえる。

 

強風がやめば、楓牙が姿を現す。

 

 

五十嵐楓牙

「おう!虚無か、おはようさん」

 

神鏡虚無

「あっ、五十嵐さん」

「……おはようございます」

 

五十嵐楓牙

「てか、早くいかねぇと先生に怒られっぞ」

 

神鏡虚無

「あわわ!待ってください!」

 

 

虚無は、慌てて地面から5cmほど浮遊した状態で教室へ向かう楓牙を追う。

 

 

______________

 

 

ガラガラ…

 

1年1組の教室の扉が開く。

入ってきたのは、陰陽和魔だった。

 

教室には、相変わらず机の上に足を置いた楓牙の姿や真面目に医学書の本を見ている才

教室で、手鏡を見ながら髪の毛を整える美紗都に、

自分の机で眠っている時の姿や窓から外の風景を見ている録の姿

 

だが、教室には一席だけ空席があった。

 

虚無が、見渡すと赤髪というかなり目立つ髪色をした男子生徒の“ 鍛治万象 ”の姿だけは見えけられなかった。

 

 

和魔先生が、教卓に立ち名簿を開く。

 

 

陰陽和魔

「万象くんは、本日は、風邪の為に休みだ」

 

五十嵐楓牙

「へぇ〜あの元気バカでも風邪なんて引くんだな」

 

一ノ瀬才

「学校が終わったら、お見舞いに行きますか…」

「彼の性格からすれば、寝てれば治るとでも考えてるでしょうから」

 

新島美紗都

「それは、わたくしも賛成ですわ」

「ですが、今日も習い事がありますの、お見舞いには行けませんわ」

 

蓬莱時

「1分後、万象がくしゃみする」

「あと、楓牙も」

 

五十嵐楓牙

「ハァ?俺が?」

 

 

1分後…

 

 

五十嵐楓牙

「ベックシュン!!!」

 

一ノ瀬才

「汚いです!!」

 

 

録も美紗都もドン引きしていた。

楓牙は、指で鼻を掻いていた。まだ、ムズムズしているようだ。

 

そんなこんなで、今日も一日の学校生活が始まろうとしていた。

 

 

______________

 

 

真っ暗な空間に、上から赤いスポットライトに照らされる机があった。

そこには…

 

紫の花と黒い花が二輪いけてある花瓶と血に染まったナイフが一本

 

その花の名は…“ ト(・)リ(・)カ(・)ブ(・)ト(・) ”と“ ク(・)ロ(・)ユ(・)リ(・) ”だ。

 



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