第二章 7つの命を巡る星座 第六話 勘違い
翌日の朝7時
ガチャ…
才が、客室の扉をそっと開ける。
まだ、虚無は眠っていた。
「スースー」と心地の良い寝息をしながら、眠っている。
優しい顔で、美しい美人が自身の家のベッドで眠っていると勘違いしそうなりかける。
才も内心は…
「可愛い…虚無さんって、メガネを外すとものすごく可愛んですね」
「美紗都さんに引けを取らないかも…」
と思っていた。
神鏡虚無
「ん…?ん?」
一ノ瀬才
「あっ、起きましたか?」
神鏡虚無
「あれ?今…」
一ノ瀬才
「今は、朝の7時ですよ」
「8時には、病院に行きますので」
神鏡虚無
「あっ、分かりました」
一ノ瀬才
「足の方は大丈夫ですか?」
神鏡虚無
「うん、大丈夫です」
「まだ、少し痛いけど、大丈夫だよ」
一ノ瀬才
「一応、確認しますね」
才は、確認をとり、虚無の足に巻かれていた包帯を取って足の状態を見る。
少し腫れ物が出来始めていたが、全体的に赤みは減っている様に見えた。
その後、トイレや朝食などを才に肩を支えられながら移動して貰って済ませた。
そして、病院へ出発する5分前になった。
虚無の顔は、少しショボーンとしていた。
一ノ瀬才
「虚無さん、少し気分が悪いのですか?」
神鏡虚無
「あっ、いや…」
「その…私が、こんな事ならなければ…一ノ瀬さんも学校を休む事なんてなかったのに…」
一ノ瀬才
「!…」
「そんな事ないです!誰にでも、怪我と言うものはあります」
「そんな自分を責めるのは、やめてください」
神鏡虚無
「…………」
一ノ瀬才
「!…もうすぐ、車に乗らないとですね」
「お姫様抱っこになりますが、車まで、連れて行きますね」
神鏡虚無
「!?…//はい…//」
才の発言に、虚無は顔を真っ赤になって…
内心…
「はわわ…お、お、おおお、お姫様抱っこ!?」
「な、ななななんでぇぇ!?恥ずかしい…」
と、思っていた。
一ノ瀬才
「あっ、これは、車の乗り降りをしやすさを考えた結果です…」
才も先程の発言を、思い出し、訂正を入れる様に、理由を話す。
神鏡虚無
「あっ、うん…//」
その返事を聞いた才は、優しく虚無をお姫様抱っこして、2階から1階への階段を降りて、才の母親が、運転する車の後部座席に乗せて、才も助手席に座る。
その後、1キロほど離れた整形外科まで、車を運転して貰い連れて行って貰った。
一ノ瀬才
「ついたみたいです」
「下ろしますね」
そう言って、才は、助手席から降りて後部座席に座っていた虚無を再度お姫様抱っこして、虚無が住所対策で常に持っていた保険証を受付に渡して診察の時間まで待って貰った。
その後、数分したら看護師に呼ばれ、才にお姫様抱っこされて診察室へと入る。
男性医師に足を見てもらうと…
「脱臼してますね」
と言われ、医師に元に戻してもらう。
それは、少し力強めに処置されたので、痛みによる涙が出ていた。
そして、包帯を再度して貰い医師からは、「明日までは、安静にしてくださいね」と言われた。
だが、その男性医師は、70代くらいのおじいちゃん先生だったために…
帰り際にこう言われた。
おじいちゃん医師
「ふふ、いい彼氏くんを持っていいねぇ」
「彼氏さんも、彼女さんを大事にしてやってね」
その言葉を聞いた2人は、瞬時に顔が真っ赤になる。
才の母親も、少し笑いそうになっていた。
その後、整形外科を出てもう1日だけ、才の家で暮らす事になったので来た、整形外科から6キロほど離れた場所にあるちょっとボロいアパートにまで行行った。
そして、1日分の着替えなどを用意して、才の家へと向かった。




