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73章 虐待
俺は中学のころ1度引っ越しをしている。
といっても同じ市内であり学校や生活は特に変わらない。
弟と別の部屋になり、一人でできることが増えた。
引っ越しの際、トラックの荷台に乗せてもらった。
親が運転する軽トラである。
もちろん道路は出ていない。駐車場で一時的なものである。
一瞬動いただけだったがとても迫力があった。
学校でその話を日誌に書いた。
そしてそれを読んだクラスの奴らが言った。
「虐待じゃん」
俺は凍った。
そして奴らは言う。
「お前虐待されてんの(笑)」
怒りと悲しみが襲った。
俺が虐待されているとしてもそれは最悪どうでもいい。
しかし、親が俺を虐待している、という扱いを奴らがしていることが激しく腹が立った。
俺の親を「虐待する親」扱いすることが許せなかった。
「よちよち」
「警察行こうぜ」
「ぼくちゃんの親犯罪者じゃん」
そして奴らは俺の親を標的にする。
何も知らないくせに。
自分のせいで他人が攻撃される。
それが許せなかった。
親に申し訳なかった。
こんな話とてもできなかった。




