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70章 図書室
俺は中学の頃図書室に行くことがあった。
世代ではないが、少し古いラノベがあった。
少し前のものに俺は魅力を感じていた。
借りて教室にもっていくと、奴等に濡らされたり破られたり唾を吐かれたりするので(買った本はされた)
図書室の中でだけ読んでいた。
―奴らだ。
当時は図書室しか冷暖房がなかった。
奴らは図書室が休める場所だと気付いてしまったのだ。
俺を尾行して偶然見つけたのかもしれない。
奴らは騒ぐ。
本を違う場所に置き換える。
携帯をいじる。
菓子を食べる。
本を読んでいる生徒に覗き込んだり話しかけたりする。
そして相手が嫌そうに背ける反応を見て笑う。
―図書室は地獄になった。
図書の先生は注意もしない。見て見ぬふりをしているようだった。
そして奴らはついに俺の前に来る。
そして俺の持っていたラノベの表紙を見る。
「このゴミみたいな女気持ち悪くね?」
言うのは俺の悪口ではない。いつものパターンだ。
俺を否定するのではなく、俺を取り巻くすべてを否定してくるのだ。
それが効くことを奴らは知っている。小賢しい。
俺のせいでまた一つ奴らに見下される作品が増えた。
また俺のせい。
また俺のせいだ。
俺は黙って図書室を出て、二度と入ることはなかった。




