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58章 チラシ
当時、学校の前でビラを配っている業者がいた。
勉強の道具?塾?とにかく参加や登録すれば色々もらえるというものだった。
俺はとても興味があった。
そしてチラシをもらい、親を説得してみようと思った。
―奴らだ。
俺のチラシを奪い取る。
そして目の前で破く。
俺の反応を楽しみにしているようだ。
俺は黙ってそのまま帰ろうとする。
すると奴らが横から歩いてきて俺の顔を覗き込む。
黙って下を向くと下から覗き込み俺と目を合わせようとする。
俺は無視を決め込む。
奴らも黙ったまま、ただ俺が何かするのを待つ。
誰か助けに来てくれ。
俺はずっと思っていた。
ただの下校。それすら俺は苦痛だった。




