44章 木刀
クラスの奴が地下のゲーセンに行こうと言い出した。
なんと今回は俺も入っているようだ。
だがそいつらの様子がおかしい。
…地下のゲーセン。
俺が普段行くゲーセンはスーパーなどが近く、治安は別に悪くなかった。
地下に建てられたゲーセンは治安が悪く、カツアゲなどが横行していた。
俺は入ったことがない。
どうやら俺の反応を楽しんでるようだ。
「わかった…行くよ…」と俺は笑うしかなかった。
―翌日。
俺は暴行やカツアゲなどに対抗できるよう、木刀を服の中に忍ばせていた。
小学校だっただろうか、お土産で買ったものだ。
そして、クラスの野球部のやつにそれがすぐに見つかり嘲笑してくる。
「お前これの使い方分かってんの?」
すると奴は木刀を引き抜き俺の太ももに打ち付けた。
「~~~~~~~!!!」
俺は痛みで倒れこみ、うずくまり左右に揺れる。
「お前恥ずかしいよ」
そいつはそう言い木刀を投げ捨てた。
奴らが来る。
奴らが俺を囲んで笑い、木刀でつついたり反応を楽しもうとする。
俺は丸まったまま目を閉じ、全てを無視しすべてを耐えた。
周りの関係ない客が俺を見て笑っている。
もう嫌だ。時間が永遠に感じた。
奴らが飽きたのかゲームをやりだしたあと、クラスのやつの一人に
「用事があって…」
と告げ大急ぎで帰った。




