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35章 プール掃除
プール掃除をクラスでしていた。
「落ちるなよー」と担任が言う。
俺たちは制服のままでやっているのだ。
奴らがにやにやしている。
俺をプールに落としたいのだろう。分かりやすすぎる。
奴らは俺を取り囲んできた。
手は出してこない。
じりじりと詰め寄る。
―つまり「手は汚したくない。自分から落ちろ」と。
だが俺は断ることができない。
囲まれて声も出せない。
圧迫感で苦しくなる。
そして俺は一瞬作り笑いを浮かべ、
―自らプールに飛び込んだ。
担任がすぐさま来る。
説教でもしてくれるだろうか。
「シュンヤは何やらせてもダメだな」
…え?
担任の口から出た言葉。
…いや、最初から期待していない。そもそもそういわれるのも知っていた。
担任も奴らとは仲がいい。
…いや、奴らがクラス全員と仲が良く俺が全員に嫌われているのだ。
替えの服などないので俺は濡れた服のまま下校をした。
途中何度もすれ違った人に笑われた。
全員敵だ。




