25章 友達
小学校の頃よく遊んでいる奴がいた。
まぁ友達と呼んでもいいと思う。
それが…奴ら側になっていた。
裏切りか…?お前も奴らが怖くて屈したのか?それとも何かゴマをすって取り入ったのか?
…まぁなんでもいい。こいつも奴らに入ってしまったことだけが事実だ。
そいつと数人の奴らに囲まれ、そいつに体育館で言われた。
「俺と友達だと思われたければ腹パンに耐えろ」
…はぁ?
何を言っているのか。まるでメリットがない。
お前はいつから人にそんなことが言える立場になった?
奴らに仲間にしてもらって気が大きくなったのか?
俺は一応笑いながら「まぁ…いいけど…」と返す。
―やつ直々に俺の腹を殴る。
俺は苦しみ腹を抱え倒れこむ。
「友達になりたいなら耐えろや」
何を言っている?こいつらの言っていることが理解できない。
俺は起こされ、もう一度そいつに殴られる。
これが「友達」だと思っていたやつからの仕打ちか。
やれやれ。まったく…この世に神はいないようだ。
「友達になりてぇならいつまでもウジウジしてねえで立てや!」
なぜかそいつがキレる。俺のすべてが憎らしいのだろう。
青筋を立て俺をもう一度殴る。
「早く立てや愚図!」
―あぁ分かった。こいつは奴らの前で強がりたいのだ。
そうしないと自分がやられるから。
哀れな奴だ。同時に腹も立つ。その為には俺を殴るのは躊躇ないということか。
俺は黙って殴られ笑って返すのだった。




