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21章 「殴れ」
奴らの一人に「あいつ(他の奴ら)を殴れ」と半笑いで言われた。
おそらく本気ではないのだろう。俺はそっと断った。
「やれや」
奴は俺を逃がさなかった。
俺は暴力なんてしたくない。奴らと同じになりたくない。
そもそも暴力にメリットを感じない。
―俺はしぶしぶ指定された奴に近づき、軽く肩をなでるように殴る。
「何してんだよぼく!」
当然切れる。
のだが次の瞬間そいつは笑い出した。
「おい、あいつにもやり返せ」
指示した奴に殴り返すよう笑って言う。
―繋がった。
こいつらは俺が暴力が嫌いなのを分かっていて遊んでいたのだ。
そして俺はいやいや戻り、元の奴を嫌そうに猫パンチする。
「なにすんだよ!!」
大声を出すな。俺は大声が嫌いだ、体がびくつくし嫌な気持ちになる。
そしてその直後ゲラゲラ笑いだし「もう一回やってこい」と命令する。
俺が繰り返し命令されていると人だかりができる。
奴らは笑ったり俺を怒鳴ったり忙しい。
嫌な空間だ。苦しい。誰か助けてくれ!
俺は休み時間の時間が本当に苦痛だった…




