FILE40・SECOND ROUND☆START
「はぁ・・・楽しかった・・・」
錬は、アパートのベッドに勢いよく寝転んだ。
このアパートは、本部が借りてくれたものだ。
「もう、疲れたけど・・・」
私はドアに鍵をかけてから錬を見下ろす。
「でも、こんなに遊んだのは久しぶりだよ」
笑顔の私に、錬が驚いたように顔を上げた。
「そうなの?」
「最近も、受験受験で忙しかったからね」
「そういえば、悠はさぁ・・・」
♪♪〜♪〜
不意に、錬の携帯がなった。
錬が話すのを止めて携帯に出る。
「はい、あ、僕です。はい。新しい任務ですか?――――――わかりました。はい、悠にも・・・体験工作員にも伝えておきます。―――――そうですか、はい、がんばりまーす」
どうやら、本部からのようだ。
「馴玄株式会社の情報収集だって」
「馴玄って・・・あの、大手メーカーの?」
「うん」
「何か、麻薬の密売と関係があるわけ?」
「知らない」
馴玄株式会社といえば、揺り篭から墓場までがモットーの、本当に何でもやってのけるようなすっごく大きな会社だ。
そんな会社を・・・なぜ?
「なんか、将捕の携帯から、ヒットしたらしいよ」
「ふぅん・・・」
まぁ、あそこまで大きな会社なら、少々の問題があってもおかしくはない。
私はまだ納得しきれてはいないが、うなずいた。
「任務遂行は明日からだから、今日はご飯食べて、寝よう」
「うん」
錬と私は、朝の残りのカレーを食すため、自分の食器を抱えてその部屋を出た。




