表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SPY・KIDS  作者: 奏良
38/44

FILE37・目覚めと特別部隊

「・・・う・・・ゆう・・・悠!」

「ん・・・?」

だんだん視界がはっきりしてくる。

「よかった・・・目が覚めたんだね・・・」

「あれ・・・錬・・・」

私はどこかのベッドに寝かされていた。

「目が覚めたか」

見知らぬ声に振り向くと、救急箱を持った男の人が立っている。

「あ、この人は、工作員救助部隊Aランクの大野渉。通称わたるン。悠の救護をしてもらったんだ」

「あ・・・どうも、ありがとうございました」

私は慌てて起き上がろうとしたが、体は言うことを聞かなかった。

「無理はしなくてもいい。切れている血管をふさぎ、傷は縫った。近いうちに救護部隊をまた呼んで抜糸をしてもらうといい」

「すいません」

「いや、部隊としての任務を遂行しただけだ」

そう言って、大野さんは錬の肩をぽんとたたいた。

「無理はさせるな。それから、おまえも疲れてるときはちゃんと休めよ」

「わかった。じゃあ、わたるンもがんばってね」

「その呼び名は止めろ」

大野さんは、部屋のドアを開けて外へ出た。

「はぁ・・・」

錬が隣のベッドに座る。

「錬、ゴメン」

「何が?」

「いや、錬だって、酸欠で大変だったのに、私のほうが倒れちゃって・・・」

「全然、僕もう平気だし」

私はそう言って笑っている錬の顔を見て安心した。

「そういえば、工作所って救護部隊なんてあったんだ・・・」

「あるよ。あと、情報部隊ってのもある。いろんな情報源から情報を収集するんだ。

言われれば、本部だって特別部隊だよね。指令塔みたいな・・・」

「ってか、錬とかみたいな人と、特別部隊って、格付けの仕方違うんだ・・・階級とランク・・・」

「そこはついちゃダメだよ」

そんな会話をしていて、私はポケットの中身を思い出した。

「あ、これ・・・」

怪我をしていない右腕を必死で伸ばし、私は錬に将捕の携帯電話を差し出す。

「何これ?」

「将捕の携帯。電話の相手の番号とか、わかるかもしれない」

「え・・・将捕の・・・?」

錬が携帯電話を受け取ったのを確認して、深い眠りについた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ